通算100セーブ以上で“無冠”の投手は 現役ではMLB経験の巨人右腕、オリの37歳ら3人

巨人・山口俊(左)と広島・佐々岡真司監督【写真:荒川祐史】

NPBで100セーブ以上は34人、そのうち6人がタイトルを手にしていない

救援投手のタイトルとして「最多セーブ投手」のタイトルが制定されたのは1974年。セ・リーグでは1976年、パ・リーグでは1977年に救援勝利数とセーブ数の合算による「最優救援投手」に改められ、2005年に再びセーブ数のみで争う「最多セーブ投手」に戻った。これまでに通算100セーブ以上マークした投手は407の岩瀬仁紀を筆頭に34人。ここではタイトルを手にしていない通算100セーブ以上の投手を取り上げる。(敬称略)

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通算1位の岩瀬から167セーブで12位の武田久まではタイトルを獲得しているが、165セーブで13位の永川勝浩は無冠だった。2002年ドラフト自由枠で入団した右腕は2007年から31、38、36と3年連続30セーブ以上挙げたが、40セーブ以上の藤川球児、マーク・クルーン、岩瀬にそれぞれ阻まれた。

37歳のオリックス・増井浩俊は通算163セーブ。日本ハム時代の2015年に39セーブをマークするも、ソフトバンクのデニス・サファテが41セーブで載冠。オリックス1年目の2018年に35セーブをマークしたが、ソフトバンク・森唯斗が立ちはだかった。

128セーブで25位の林昌勇も無冠。入団1年目の2008年から33、28、35、32とセーブを積み重ねたが、やはりクルーン、岩瀬、藤川に届かなかった。2016~18年の広島リーグ3連覇に貢献した中崎翔太は通算115セーブで、2016年にはキャリアハイの34セーブをマークしたがタイトル獲得はならず。まだ29歳、近年の不振を今季脱することができるか。

山口俊は横浜、DeNA時代に通算112セーブをマーク。2010、2011年に30セーブ以上をマークしたが岩瀬、藤川の壁は厚かった。佐々岡真司も106セーブを挙げているが救援タイトルには手が届かなかった。

タイトルの獲得回数は岩瀬、佐々木主浩、江夏豊、赤堀元之の5度がトップ。年間最多は2017年のサファテで、54セーブをマークした。

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(Full-Count編集部)

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