“血の日曜日”から50年。U2のボノとジ・エッジが「Sunday Bloody Sunday」の新Verを公開

Bono & The Edge photo: Albert L. Ortega/Getty Images

U2のボノ(Bono)とジ・エッジ(The Edge)が、1983年のアルバム『War』に収録されている「Sunday Bloody Sunday」のアンプラグド・ヴァージョンをバンドの公式YouTubeチャンネルで公開した。

この情感溢れる新アコースティック・ヴァージョンは、北アイルランドのロンドンデリーで、非武装の市民27名がイギリス陸軍落下傘連隊によって銃撃され、13人が射殺された“血の日曜日事件”から50年を迎える2022年1月30日に公開された。

この事件は、公判なしでの拘禁を認める政策に反対する市民のデモ行進中に起こり、この日の負傷が原因で後に14人目の市民も死亡。この事件からインスピレーションを得て書かれた「Sunday Bloody Sunday」は、当時のイギリスとアイルランド間の北アイルランドの領有を巡る北アイルランド情勢を、“問題”として広く捉えた楽曲だった。

「愛を込めて、ボノ&エッジ」というシンプルなメッセージと共にYouTube上で公開されたこの新ヴァージョンでは、最終節の歌詞が次のように書き替えられている。

「ここが殺人現場/虚構のウイルス、リアリティTV/なぜこんなにも多くの母親たちが泣いているのか/宗教は聖霊の導びの敵となる/戦いは始まったばかり/イエスが勝ち取った勝利は何処へ?」

<動画:Bono & The Edge – Sunday Bloody Sunday – January 30 2022>

昨年11月、U2は、映画『SING/シング:ネクストステージ』のサウンドトラックに提供した新曲「Your Song Saved My Life」のリリースを記念して、メンバーそれぞれがお気に入りの10曲を選んだプレイリスト“Songs That Saved Our Lives”を公開した。

このプレイリストのために、ボノは、クリス・クリストファーソンの「Help Me Make It Through The Night」やボブ・ディランの「Most of the Time」、シネイド・オコナーの「You Made Me the Thief of Your Heart」、ジョイ・ディヴィジョンの「Love Will Tear Us Apart」、ザ・ヴァーヴの「Bitter Sweet Symphony」などを選曲し。

ジ・エッジは、ザ・ビートルズの「Strawberry Fields Forever」、スティーヴィー・ワンダーの「Superstition」、ザ・クラッシュの「London Calling」を、ラリー・マレン・ジュニアは、サンディ・ネルソンの「Let There Be Drums」、レッド・ツェッペリンの「Black Dog」、ヴァン・モリソンの「Moondance」、アダム・クレイトンは、マーヴィン・ゲイの「What’s Going On」、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの「Exodus」、ジェームズ・ブラウンの「Super Bad Pts.1 & 2」などの楽曲を選んでいる。

これらの選曲はSpotifyに公式プレイリストとして公開されている。

Written By Paul Sexton

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