韓国紙「北京五輪の開幕式、東京五輪よりはるかに優れてた」「シンプルだが素敵...日本はぼんやり」

韓国紙が昨日行われた北京冬季五輪の開幕式について、昨年の東京五輪よりも良かったとする記事を掲載している。

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ソウル新聞は5日、『日本より良かった中国、技術力で「環境にやさしい」自慢のオリンピック開会式』というタイトル記事を掲載した。

同紙は「あえて比較をすると、日本よりは中国がはるかに優れていた」とし、14年前の北京夏季五輪でも担当したチャン・イーモウ監督の開会式演出やそのコンセプト、そして科学技術レベルを高く評価した。

同紙は「聖火の始まりをロボットがするなど、今回のオリンピックでロボット技術をあちこちで誇る中国だが、開会式ではロボット技術は控えた」とし、「代わりに東洋文化の固有性をもとに、環境に配慮した」「《共に未来へ》というオリンピックスローガンにふさわしく世代を繋ぐ姿も見られた」と強調した。

また、同開会式では、床に1万1600㎡の大型HD LEDが設置されたことを挙げ「華やかな見どころを提供した」と同紙は伝えつつ、「2008年に比べて規模は大幅に縮小されたが、チャン・イーモウ監督が冬季オリンピック開会式目標を《シンプルだが素敵なもの》とした」こと挙げ、「多くの装備を動員せずにメディアアートだけで注目を集めた」と評価している。

北京冬季五輪の開幕式様子/北京2022公式

一方で東京五輪については「ぼんやりとして中途半端だった東京オリンピックよりは内容が充実していた」とし、韓国国営放送のKBS解説委員も「創造性や文化的な面で日本は老いているが、中国は若くなっているという印象」と述べたことを伝えた。

ソウル新聞はまた、同開幕式で二十四節気によるカウントダウンの演出があったことを取り上げ、「コロナで疲れた世界の人々に、春の始まりである立春で希望のメッセージを比喩的に伝える才能が際立った」と称えている。

また、その直後にあった、緑の草を象徴する緑色のLED棒を持った出演者たちが「風に草が揺れるように緑棒を動かした」を取り上げ、「中国といえばイメージする龍や鳳凰などは登場しないまま、始終一貫して自然のイメージが開会式を支配した」「カウントダウンの時から中国の自然環境を出したが、公演が繰り広げられる時も底には大自然のイメージが現れ続けた」などと指摘し、「《環境にやさしい》をキーワードにしただけに、一貫して自然をあちこちに配置した姿だった」と伝えた。

そして開幕式で使われた聖火についても取り上げ、「聖火を別に点火せず、聖火棒そのままを雪の形の構造物に差し込み、歴代で最も素朴な聖火を完成した」とし、「炭素繊維で製作した聖火棒「飛揚」が、燃料が追加でたくさん必要な聖火の代わりにオリンピック聖火とされ、華やかに自慢するのが好きな中国に対する先入観を破った」と伝えている。

一方で同開幕式では韓服を着た出演者が中国旗のリレーに加わるシーンがあったことを受け、韓国各紙やネットユーザーからは強い反発の声が出ている。

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