元軍人ら「米国側は除染・清掃を」北部訓練場の返還地 国際自然保護連合に書簡

 【北部】米軍北部訓練場返還地に残る廃棄物問題を巡り、国際平和団体・VFP(平和を求める元軍人の会)は3日、国際自然保護連合(IUCN)に公開書簡を送付した。返還地の一部は世界自然遺産登録地にもなっており、VFPは米国政府に清掃と除染を働きかけるための支援などをIUCNに求めた。
 書簡では「米国内の基地であれば、軍はもっと清掃、除染してきたはずだ」と指摘。「退役軍人、米市民として軍の怠慢に憤慨している」と批判した。
 米軍廃棄物問題を調査・告発している宮城秋乃さん(43)について「勇気ある環境研究者。苦しむ動植物のために行動を起こした」と言及した。
 VFP終身会員で通訳のレイチェル・クラークさんは「返還地の現状を知り米市民として恥ずかしく思った。宮城さんの行動を支援したい」と語った。
 (長嶺晃太朗)

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