逗子市池子で斜面が崩落し、市内在住の県立高校3年の女子生徒=当時(18)=が亡くなった事故から5日で2年。花束や飲み物が供えられた現場にはこの日も、冥福を祈る人々が相次いで訪れた。
近くに住むパート女性(60)は2年の節目にと現場を訪れ、手を合わせた。「若い方が亡くなられて気の毒でならない。亀裂があったとも聞くので、事故の兆候には敏感に対応しなければならないと感じた」と振り返った。
ラジオのニュースで事故発生から2年ということを知り、現場を訪れた近所の無職女性(82)=同市=は「今でもここを通ると恐怖感がある。事故の原因をきちんと追及してほしい」と話した。
崩落が起きた午前8時ごろには、桐ケ谷覚市長も献花し、消防職員ら9人とともに黙とう。「将来ある若い命が失われたことは痛恨の極み。事故を決して忘れることなく、市民の安心安全のために努めていきたい」と決意を述べた。