新型コロナウイルス感染拡大の「第6波」によって1月、県内は保育園や幼稚園などの休園が相次いだ。刻一刻と変わる感染状況から休園は急きょ決まることが多く、仕事を持つ保護者は休みのやりくりなどに頭を抱える。保育施設は「原則開所」が国の方針だが、感染対策と仕事の板挟みで保護者からは困惑の声も漏れる。
「子どもにも、対応で大変な園にも、申し訳ないような気持ち」。宇都宮市、自営業女性(35)は打ち明ける。
長男(4)の保育園は1月中旬、関係者の感染が判明し休園。感染判明は続き、一時再開を挟みながら2週間近く休園が続いた。
自身の両親は県外在住。夫の両親は同市内に住んでいるが、現役で働いている。休園中は自営業の仕事をやりくりして対応した。
保育園はその後再開したものの、集団生活でリスクがあるとして登園を控えるよう求められた。「園に行かせることは、子どもにとってリスクなのか…」と戸惑いを隠せない。