「寅年」に強い西武とロッテ 両球団で活躍が期待される“年男”たちは?

西武・今井達也(左)とロッテ・佐藤都志也【写真:荒川祐史】

前回の寅年はロッテが「史上最大の下克上」を果たした

今年は「寅年」。これまで寅年に躍動したチームを見ると、パ・リーグでは西武とロッテの健闘が目立つ。西武は1986年にリーグVと日本一、1998年にリーグ制覇。ロッテは1950年と1974年に優勝&日本一(1950年は毎日)、2010年はリーグ3位から日本一に駆け上がり、「史上最大の下克上」と評された。そこで今回は西武とロッテの寅年生まれ、「寅」にまつわる選手を紹介する。

昨季42年ぶりの最下位に沈んだ西武の年男は今井達也投手、渡部健人内野手、若林楽人外野手ら。今井は昨季25登板で8勝をマーク。初めて規定投球回に到達した。今季も先発ローテーションの一角として白星を重ねたい。

入団2年目の渡部は昨年4月4日のソフトバンク戦で初安打を本塁打で飾った。4月以降は2軍で実戦経験を積み、イースタン・リーグの本塁打王と打点王に輝いた。若林は昨季44試合で20盗塁と自慢の快足を武器に走りまくっていたが、5月末に怪我で離脱。まずは、万全の状態で1軍に戻ってきてほしいところだ。

2010年にリーグ3位からクライマックスシリーズ(CS)を勝ち上がり、日本シリーズも制したロッテでは種市篤暉投手、鈴木昭汰投手、佐藤都志也捕手らが年男。種市は一昨年に受けた右肘のトミー・ジョン手術からの復帰を目指す。鈴木はルーキーイヤーの昨季、23試合に登板した。2人は生年月日が同じで、ともに1998年9月7日生まれだ。

西武ブランドンは年男で、名前は「大河=たいが」

佐藤都は昨季、62試合出場で27安打6本塁打、打率.205。楽天とのCSファーストステージ初戦ではサヨナラ打を放つなど持ち前の勝負強さが光った。チームを率いる井口資仁監督も1974年生まれの寅年だ。

次に「寅」にまつわる名前の選手も紹介する。市和歌山高からドラフト1位で入団したロッテ・松川虎生(こう)捕手(未年生まれ)は、春季キャンプで1軍スタートを切った。高校通算43本塁打を放った持ち前のパワーに期待がかかる。

ロッテ・平沢大河内野手と西武・タイシンガー・ブランドン大河内野手の名前はともに「たいが」。寅は英語でタイガーということで、寅にまつわる名前としてみた。プロ7年目の平沢(丑年)はこの2年間1軍出場がなく、今季は勝負の年。1998年生まれのブランドンは年男でもある。1年目の昨季は3本塁打。今季の飛躍が期待される1人だ。これら寅年に強い球団に所属する年男や、「寅」にまつわる選手の活躍に注目したい。(「パ・リーグ インサイト」下村琴葉)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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