ホンダ NSXのカスタムカー「リガヴェロ」は5台限定2530万円! カスタマイズブランド「ARTAメカニクス」が本格スタート

カー用品店「オートバックス」を運営するオートバックスセブンが東京オートサロン2022で公開したのが、ホンダ NSXのカスタムカー「LEGAVELO(リガヴェロ)」だ。北海道日本ハムファイターズの監督に就任した新庄剛志さんも会場を訪れ、インスタグラムに投稿したことでも話題となったリガヴェロだが、一体どんなモデルなのだろうか。詳しく紹介しよう。

ARTA MECHANICS LEGAVELO(リガヴェロ)

ARTAがカスタマイズブランドを立ち上げた!

オートバックスセブンのレーシングスポーツブランド「ARTA」が、スポーツカー市場の活性化を目的としたカスタマイズブランド「ARTAメカニクス」を新たに立ち上げた。リガヴェロはその第一弾となるカスタムカーだ。

20年以上レースに関わってきたARTAならではのエッセンスを市販車をベースに注入し、加速やブレーキングのレスポンスの良いクルマで走る楽しみを広めるべく、カスタムコンプリートカーをシリーズ化して製作する。

リガヴェロはホンダ NSXをベースにしたカスタムカーだ

リガヴェロは2021年の日本で人気のある国際自動車レースAUTOBACS SUPER GTでGT500、GT300の両カテゴリに参戦したホンダ NSXをベース車両にカスタムを施した。車両価格含めた総額は5000万円相当にも及ぶ。

ホンダ NSXをカスタムしたリガヴェロ

リガヴェロは単なる展示車ではなく、現行NSXを所有する国内オーナー向けのスペシャルフルカスタマイズパッケージとして販売する。

リガヴェロのシート

5台限定でカスタムを受け付けているのだ。価格(税込)は2530万円と超高額だが、その中身はスペシャルなものとなっている。

リガヴェロは、イタリア語でLega(合金)とVeloce(速さ)を組み合わせた造語だ。「タフ&ハイレスポンス」をコンセプトに、戦闘機を彷彿とさせる「タフ」なイメージを表現するため、装飾的なデザインを排除し、空力と走行性能を追求したデザインに仕上げている。

リガヴェロのリア

外装はドアを除いた約50%以上の部分をフルカーボンとし、NSXが持ち合わせるレスポンスの高い走行性能に、タフな鎧をまとわせるスタイルを目指している。

リガヴェロのボンネット

また、これまでARTAが培った技術力や知見を集約し、エンブレムや塗装色を含む外装・内装をオリジナルデザインとしている。手掛けた範囲は全て国内でハンドメイドしており、細部までこだわり抜いたカスタムカーだ。

大衆車のカスタムにも期待!

今回はスーパーカーのホンダ NSX用のカスタムカーの販売となったが、今後は多くのユーザーに選んでもらえるよう大衆車用のカスタムも検討しているという。

同じくSUPER GTに参戦しているチームでも、カスタムパーツやカスタムカーを手がけるメーカーはある。レースでの知見を生かしてファンやユーザーにもカスタムの魅力、楽しさを届けることで新たなクルマの価値も提供できるだろう。

リガヴェロのホイール

今後のARTAメカニクスの事業展開に期待したい。

【筆者:篠田 英里夏(MOTA編集部)】

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