東名海老名SA付近にシカ侵入 車と接触か、捕獲後に死ぬ 「立派な角が生えていた」

東名高速(資料写真)

 東名高速道路上り線の海老名サービスエリア(SA)付近で6日夕、1頭のシカが本線を走る姿が目撃され、神奈川県警に通報が相次いだ。県警高速隊が付近を一時通行止めにして捕獲。けが人や事故はなかったという。

 同隊によると、シカは野生の雄とみられ、体長約150~160センチ。「立派な角が生えていた」(同隊担当者)。午後5時55分ごろ、上り線を走行していたドライバーから「シカが本線を歩いている」との110番通報があった。同様の通報は計8本寄せられた。

 通報から約20分後、同隊のパトカーが海老名SA手前の路肩に立ち止まっているシカを発見。3車線を10分程度、通行止めにして捕獲したが、間もなく死んだ。最初の通報から捕獲場所まで約3キロ離れており、その間に車と接触したとみられる。

 車とシカが衝突すれば、大きな事故にもつながりかねない。「反対車線に飛び出して車に突っ込んで来たり、シカを避けた車に他の車が衝突する可能性もある。そうならなかったのは不幸中の幸い」と同隊担当者。ツイッターには、シカが本線を走る様子の投稿が相次いだ。

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