【自販機ハンター】地元で愛される人気ラーメン店の味が集結!

人と接触することなく、ボタンをポチッと押すだけで、有名店の味が楽しめる。そんなコロナ時代を支える進化系自販機が、石川県にも続々と増えています。

というわけで今回は、北陸地方の人気ラーメンが集結した自販機を突撃!一体どんな味なのか。実際に購入して、食べてみたいと思います。

石川製麺
ラーメン店と人をつなぐ架け橋に

訪れたのは金沢市間明町。工場が建ち並ぶ無機質な景色の中で、のぼり旗と赤提灯が異質な存在感を放っています。

『ラー子の店』と名付けられた自販機が売るのは、北陸地方のラーメン店が実際に使用する麺とスープのセット。筆者が訪れた日は、金沢市の「神楽」「匠八屋」「尾道ラーメン」「集」と、福井市の「まほろば」がラインナップされていました。

「コロナの影響で営業がままならないお店さんと、外食をしたくてもできないお客さんをつなぐために始めました」と話すのは、石川製麺の代表であり『ラー子の店』をプロデュースする石川統一さん。子育てに忙しいお母さんや足の不自由な年配者など、気軽に外出できない人に美味しいラーメンを届けたいという想いもあるそうです。

自動販売機の良いところは24時間いつでも購入できるところ。冷凍で保存されているので保冷バッグを持参することをおすすめします。

それではさっそく購入してみましょう!

「かう」ボタンをポチッと押すと…

ガシャん!と出てきたのがコチラ。ずっしりと重たく、冷んやりとしています。

それでは自宅に戻って、調理してみましょう。

実際に作って、食べてみた!

購入したのは「神楽」「尾道ラーメン」「まほろば」の3つ。ちなみに筆者ですが、前者ふたつは実際にお店で食べたことがあります。一体どれくらい味に違いがあるのか、ワクワクしてきました。

パッケージを開けると、パウチに入ったスープと麺がひとつずつ。具材は入っていないので、各自用意する必要があります。説明書にも書いてある「おすすめの具材」を参考にするのがベストかも?

作り方はいたって簡単。「神楽」の場合は

① スープ用に準備した鍋に、スープの袋を入れて10分ほど温める。
② 麺用に準備した鍋の水が沸騰したら麺をゆっくりと入れて、ダマにならないよう優しくかき混ぜながらゆでる。
③ 麺が茹で上がる前に、湯煎したスープの袋をハサミで切り、あらかじめ温めておいた器にそそぐ。
④ 茹で上がった麺を湯切りし、スープの入った器に入れて、具材を盛り付ける。

といった感じ。インスタントラーメンを作るのと、ほとんど変わらないですね!

完成したのがコチラ。写真からもモチモチとした麺の食感が伝わってきます。

実際に食べてみるとスープも麺も超本格的。自販機でこのクオリティは感動レベルです!

具材を乗せるとさらに本格的に!

ちなみに「神楽」は、2年連続でビブルグマンを獲得している超人気店。全国にもその名が轟く名店の味が、24時間いつでも食べられるなんて…。もし、自宅療養中にこんな代物を差し入れされたら、相手が男でも女でも惚れてまうやろなぁ。

こちらは「尾道ラーメン」。濃いめの醤油タレに、背脂が浮いたこのビジュアル。近くに住んでいた頃は、よく食べたっけ。白飯ともバッチリ合うんですよね。

そんでもってこちらが「まほろば」。それっぽくハムと煮卵、ほうれん草を乗せてみました。

コシのある麺と濃厚なスープが絡み合って美味!説明書には「ハンドブレンダーで泡立てれば、お店と同じ泡白湯になります」なんて言葉も添えてあって、店主さんのこだわりも感じます。

というわけで、実際に食べてみたところ「想像の3倍は美味しかった」というのが筆者のリアルな感想。もちろんお店で食べるのが一番ですが、いざというときは頼りになりそうです!

ラー子の店
石川県金沢市間明町2-159
TEL.076-291-1335
営業時間/24時間
定休日/無休
駐車場/なし
※こちらの情報は取材時点のものです。

(取材・文/ヨシヲカダイスケ、撮影/林 賢一郎)

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