意外な球団記録を公式サイトが特集 パドレスの最多本塁打はコルバート

球団記録の大半は誰もが知るような名選手によって占められている。ブレーブスならハンク・アーロン、ジャイアンツならウィリー・メイズ、メッツならトム・シーバーといった具合だ。たとえば、カージナルスの通算最多勝利投手を当てろと言われても誰も困らないだろう(正解はボブ・ギブソン)。しかし、意外な選手が球団記録をマークしているケースも存在する。メジャーリーグ公式サイトのアンソニー・カストロビンス記者は、そんな「意外な球団記録」を紹介している。

カストロビンス記者が「最も意外な球団記録」に選出したのは、パドレスの通算最多本塁打記録(163本)を持つネイト・コルバートだ。フィル・ネビンはコルバートに並ぶまであと7本、エイドリアン・ゴンザレスはあと2本のところでトレードに出され、デーブ・ウィンフィールドはあと9本のところでFAとなり、チームを去っていった。「まるでパドレスはこの記録を守ろうとしているようだ」とカストロビンス記者は言う。ちなみに、パドレスと同じ1969年に誕生した他の3球団のランキングにコルバートの記録を当てはめると、ロイヤルズとエクスポズでは7位、ブリュワーズでは10位にランクインすることになる。

ブリュワーズの通算最多勝利記録(117勝)を持つジム・スレイトンは、121敗も球団史上最多。30球団の通算最多勝利記録を持つ投手のなかで黒星が先行しているのはスレイトンだけである。また、アスレチックスのシーズン最多盗塁死記録はリッキー・ヘンダーソンが1982年に記録した42個。ヘンダーソンはこの年、史上最多のシーズン130盗塁をマークしたが、盗塁成功率75.6%はキャリアで最も低い部類に入る。さらに、ロッキーズの通算最多完封記録を持っているのはジェイソン・ジェニングスとウバルド・ヒメネス。わずか3完封で球団史上最多というのは「打者天国」クアーズ・フィールドを本拠地とするロッキーズならではの記録と言えるだろう。

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