オオカミ遠吠えに木村拓哉さん「イメージ通り」 那須どうぶつ王国のサンナが楽曲参加

遠吠えするサンナ(那須どうぶつ王国提供)

 栃木県那須町大島の「那須どうぶつ王国」の雌のホッキョクオオカミ「サンナ」の遠ぼえが、1月にリリースされたタレント木村拓哉(きむらたくや)さん(49)の2ndアルバム「Next Destination」の収録曲に使用された。

 サンナが“参加”したのは同アルバムの最後の曲で、タイトルは「I’ll be there」。曲の1分30~50秒の間に、バックコーラスの一部として2回遠ぼえが流れる。歌詞カードのスペシャルサンクスの欄には、サンナの名前が表記されている。

 同アルバムを販売するレコード会社「JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント」(東京都渋谷区)によると、昨年夏ごろにオオカミの鳴き声の素材を探していた木村さんが、同園が動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開しているサンナの動画を見つけた。

 試しにサンナの鳴き声を曲に使うととてもよく合ったため、同社の制作本部プロデューサー見上浩司(みかみこうじ)さん(58)が同園に連絡して使用許可を得た。見上さんは「木村さんは『遠ぼえを入れてイメージ通り曲が良くなった』と喜んでいた」とレコーディングを振り返る。

 同園によると、サンナは2歳で体重約40キロ、体長約120センチ。不定期で展示場に出ており、閉園のアナウンスに反応して遠ぼえすることが多いという。同園の飼育員二川原美帆(にがわらみほ)さん(26)は「曲の中で使ってもらえて、スタッフみんなで喜んでいる」と話した。

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