難関試験に宇都宮商業高2生徒合格 基本情報技術者試験の高山さんと日商簿記1級の水越さん

1年生で基本情報技術者試験に合格した高山さん

 【宇都宮】宇都宮商業高で難関試験に2人の生徒が合格した。1年高山幸也(たかやまゆきや)さん(16)は、高校生には難関とされる国家試験「基本情報技術者試験」に見事合格。3年水越美蘭(みずこしみらん)さん(17)は日本商工会議所(日商)簿記検定試験1級を手にした。

 ▽1年生合格18年ぶり

 基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門とされ、情報技術の原理や基礎となる知識などが問われる。同校で1年生が合格したのは18年ぶり。

 高山さんは入学後、2年生と共に同窓会が支援する対策講座を受講し、昨年下期の試験に合格した。「授業で習っていない部分もあったが、自分で勉強を進めた。達成感を感じられた」と笑顔を見せる。

 次の目標はさらに難易度の高い応用情報技術者試験。「資格取得に適する高校に通っている特性を生かしたい」と力強く語った。

 ▽ダブル合格

 昨年7月、大卒レベルの難易度とされる全国経理教育協会主催の簿記能力検定上級にも合格した水越さんは「深く専門的な知識を問う問題だった。ダブルで合格してうれしい」とにこやかに話す。

 日商簿記1級は高度な商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算の4科目からなる。昨年11月に行われた試験の合格率は10%。学校や自宅で根気強く簿記の学習を続けた水越さん。中央大への進学が決まり、「公認会計士を目指すとともに、就職先で生かせる英語やコミュニケーション能力も高めたい」と話している。

日商簿記1級に合格した水越さん

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