東日本太平洋側 10日(木)に加えて13日(日)も雪の可能性 内陸中心に積雪に注意が必要

 北陸から北日本にかけては、あす9日(水)にかけても冬型の気圧配置が続く見込み。広い範囲での大雪ではないが、局地的には雪の降り方が強まる可能性がある。積雪が多くなっている地域では、引き続きなだれや屋根からの落雪などに注意が必要だ。
 また、10日(木)には、関東など東日本の太平洋側で雪が降る予想で、こちらは内陸を中心に平地でも大雪となるおそれがある。今後の気象情報に注意が必要だ。

なだれや落雪に注意

 日本海側は8日(火)午後も北陸や北日本で雪の降る所があり、今夜にかけては一部で雪の強まる可能性がある。9日(水)日中はきょうより日差しの出る所が多いが、積雪が多い地域では引き続き、なだれや屋根からの落雪に注意が必要で、除雪作業は周囲の安全を確認しつつ行いたい。
 なお、北陸や東北の平地を中心に、雪が融けたり凍ったりを繰り返しやすくなるため、車の運転や歩行などはいつも以上に気を配る必要がある。

太平洋側で雪のおそれ

 9日(水)の太平洋側は、きょうより晴れ間が多くなるが、夜以降は天気が下り坂に向かいそうだ。西日本の早い所で9日(水)夜遅くから天気が崩れ、東海は10日(木)明け方から、関東あたりでも朝までには降水が始まる見通し。気温が低いため、東日本は雪で降り始める所が多い見込み。

 10日(木)日中は、東海の平地は雨に変わる所が多いが、甲信や関東の内陸は雪の状態で降り続く可能性がある。さらに、降雪が夜まで継続するなど時間的に長くなるため、まとまった雪を想定しておく必要が出てきた。東京都心でも、10日(木)夜遅くにかけて、雪の影響が目に見えて大きくなるかもしれない。雪や雨は11日(祝・金)の早い時間までに止む所が多いが、三連休初日ということもあり、交通機関を利用するさいは注意を要する。

連休最終日 広く雨や雪

 三連休中も、天気が短い周期で変わる見込み。西日本は12日(土)夜以降、東日本でも13日(日)日中は、低気圧の接近で再び天気が崩れそうだ。低気圧の発達具合によっては、東日本は内陸を中心に再度まとまった雪となる可能性がある。現段階において影響の大きさは判断しづらい部分はあるが、連休明けの14日(月)朝はやはり時間に余裕を持った行動を心がけた方が良さそうだ。

(気象予報士・高橋和也)

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