新庄監督「俺、いらないんじゃない?」 古巣・阪神に快勝、選手の変化に大喜び

選手のプレーに拍手を送る日本ハム・新庄剛志監督【写真:荒川祐史】

ベンチだけで采配をとらない異例のスタイルで、選手の動きに目を配る

日本ハムは8日、沖縄県宜野座村で阪神と練習試合を行い6-2で勝利、新庄剛志監督が対外試合白星発進を飾った。試合開始時はベンチにおらず、スタンド上に設けられたプレハブ小屋から指揮。試合中にグラウンドへ下りたものの、ベンチ前からカメラマン席まで、自前の折りたたみ椅子を駆使して“動きまくり”の実戦スタートとなった。

新庄監督は試合後「試合は面白いね……。きょうのポイントは1番バッターの杉谷拳士君。練習試合にもかかわらず、初球を打ってガッツポーズしていたでしょ」と開始早々に左前安打した杉谷が流れを引き寄せたと指摘。続けて「俺、いらないんじゃない? この気持ちあれば、誰が(監督に)なってもいい。それくらい変わってきている」と選手の姿勢の変化を喜んだ。

球場入りからビッグボス流だった。選手と同じバスではなく、イタリア・ランボルギーニ社製の高級SUVを自ら駆って到着。スタメンもスラッガーの野村を2番、快足が自慢の五十幡を4番、細川を5番に置き、外野手登録の五十幡が遊撃、万波が三塁を守り、内野手の野村が左翼、細川が中堅を守る大シャッフルだった。

プレハブ小屋などに動いて試合を見守ったのは、投手のクセを見抜くためだったという。ほかにも「ベンチにいると見えないことはいっぱいあるからね」。これからも様々な驚きを与えてくれそうだ。(羽鳥慶太 / Keita Hatori)

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