社長と連絡難が続き、破産手続きが難航していたベーカリー「ベルベ」が破産申請

ベルべの店舗(当時、2021年11月)

 2021年11月15日に再度の資金ショートを起こし行き詰まりを表面化した(株)ベルベ(TSR企業コード:350365636、法人番号:7021001025894、大和市大和東1-8-4、登記上:大和市大和東3-13-3、設立1976(昭和51)年4月、資本金1200万円、代表取締役:杉本亮氏)は2月4日、横浜地裁に破産申請の書類を郵送し、8日までに受理された。申請代理人は佐藤孝一弁護士(佐藤孝一法律事務所、東京都港区赤坂7-11-10、電話03-3585-2206)ほか数名。
 負債総額は債権者約700名に対して約59億円。

 1973年に前代表者が大和市内で洋菓子店を個人創業。1976年「手作りパン・洋菓子のベルベ」に改称し、法人化。リーズナブルな価格が定評を受け、店舗網を拡大してきた。2010年以降は定期的に新規店をオープン。パン・洋菓子の店頭販売のほか、カフェも運営していた。地元の神奈川県内のほか、東京・汐留や大手町、霞が関などのオフィス街にも出店して28店舗を運営、2020年6月期には売上高25億6097万円をあげていた。
 しかし、「新型コロナウイルス」感染拡大により店舗の営業に支障が生じたほか、外出自粛により集客が低下した。決算数値にも疑義が生じ、給与の遅配も発生するなど資金繰りがひっ迫し、2021年11月8日に全店舗を閉鎖して事業を停止していた。

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