抗原検査キットが不足 感染急拡大で高齢者施設は不安な日々 仙台市

新型コロナが急拡大する中、高齢者施設では抗原検査キットの不足により、不安な日々を過ごしています。

仙台市青葉区にある特別養護老人ホーム「アルテイル宮町」です。

こちらの施設には45人の職員が勤務していて、施設内にウイルスを持ち込まないよう、10日に1度、職員全員に対し抗原検査を実施しています。

しかし、1月28日に職員の1人が新型コロナに感染した時には、職員の検査を1週間、毎日実施したほか入所者30人への検査も行いました。

抗原検査キットは2021年9月以降、仙台市から450人分が支給されましたが、11月からは支給が無く在庫は100人分しか残っていません。

特別養護老人ホームアルテイル宮町内山弘基園長「(在庫に)余裕があるとは言えないと思いますね。施設内で、職員や利用者に感染者が出た時に恐らく足りなくなるだろうというところ」

そのため、こちらの施設では、検査対象を公共交通機関で通勤している職員や、感染者との濃厚接触の疑いがある職員などに限定しています。

しかし、入浴や歯磨きの介護など施設内では入居者と距離が近づく場面が多く、抗原検査を受けていない状態で介護に当たることに不安があると言います。

特別養護老人ホームアルテイル宮町内山弘基園長「(高齢者は)基礎疾患を持つ方が大半なので、言われているように悪化する要因がものすごく多い。無症状だと分かりづらいので、その辺を見ることができないのはやっぱり不安ですよね」

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