油津駅内装もカープ仕様 赤の飫肥杉プレートずらり

赤く塗装され、リニューアルしたJR油津駅舎内

 プロ野球・広島東洋カープがキャンプを張る縁で、「カープ油津駅」として外観が赤色に塗装された日南市のJR日南線・油津駅がリニューアルし、内装も”カープ仕様”に塗り替えられた。真っ赤に塗装した同市の特産・飫肥杉製のプレートが壁面に張られ、テーブルも増設された。
 市内の林業や製造事業者などで構成する「日南飫肥杉デザイン会」(南壽(なす)敏郎会長)が、2018年に一新された外観だけでなく、内装も球団のイメージカラーに塗り替え、多くの人が楽しめる場にしたい―と企画。昨年10~12月にクラウドファンディングで47万円の資金を集め、一般からの寄付と県の補助事業も活用して約150万円で完成させた。
 飫肥杉製プレート(縦20センチ、横40センチ)を壁面に張り、板にはクラウドファンディングに出資した個人や企業名を彫っている。出資した順番を背番号に見立て、一枚一枚に番号もデザインした。日南出身で広島カープ所属のケムナ誠選手の物もある。
 駅舎内にある既存のベンチも塗装し、利用者がくつろげるよう、飫肥杉製テーブル(縦1.5メートル、横3メートル)も新調した。
 リニューアル式典は8日に同駅で開催。同会やJR関係者らが出席し、南壽会長(61)は「飫肥杉の力で『カープ油津駅』にふさわしい内装が完成した。球団ファンや日南線利用者をさらに引きつける観光スポットになればいい」と期待していた。

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