ジャンプ混合代表・佐藤幸椰、失格の高梨沙羅に「責任を取る必要ない」「あなたがもたらした喜びは数えきれない」

北京五輪ノルディックスキー・ジャンプ混合団体のメンバーである佐藤幸椰が9日、自身のツイッターを更新。7日に行われた同競技に出場し、スーツの規定違反で失格となった高梨沙羅へのメッセージとみられる言葉をつづった。

佐藤はツイッターで「なにひとつも奪われてなどいない。本物のファンは失望などしない。絶望しない限り、希望は失われない。あなたのジャンプが多くの方の人生を明るく変えたことはあっても、私の人生を変えた事実などどこにも存在しない。責任を取る必要もない。もちろん反省も」と投稿した。

高梨は8日深夜にインスタグラムを更新。「今回、私の男女混合団体戦での失格で日本チーム皆んなのメダルのチャンスを奪ってしまったこと、そして、今までチームを応援してくださった皆様、そこに携わり支えて下さった皆様を深く失望させる結果となってしまった事、誠に申し訳ありませんでした」と謝罪。「私の失格のせいで皆んなの人生を変えてしまったことは変わりようのない事実です。謝ってもメダルは返ってくることはなく責任が取れるとも思っておりませんが今後の私の競技に関しては考える必要があります。それ程大変なことをしてしまった事深く反省しております」とつづっており、その言葉を受けての投稿とみられる。

佐藤はさらに「スキージャンプであなたがもたらした喜びは数えきれない。だからスキージャンプには今もこれからもあなたが必要。時間はかかっても、顔を上げて周りを見渡して欲しい。そこにはあなたが与えた喜びで満たされた沢山の人がいる。さぁ、今日も私は良い準備をします」と前向きに記述。13歳で国際大会デビューし、男女通じて歴代最多のW杯61勝など、日本のノルディックスキー界を牽引してきた〝小さな巨人〟への敬意と感謝も示した。

(よろず~ニュース編集部)

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