王室専門誌に載った箱根の魅力、選りすぐり40枚 写真美術館館長が出版

遠藤さんの写真集「箱根の風趣」。お玉ケ池の写真などが掲載されている=箱根町強羅

 神奈川県箱根町出身の写真家で箱根写真美術館(同町強羅)の遠藤桂館長(63)が、観光だけではない箱根の魅力や、自然の表情を切り取った写真集を出版した。専門誌での連載をきっかけに編集され、長年撮影する富士山をはじめ、箱根神社、民俗芸能などの写真を通して「箱根の文化的な面に意識を向けてもらえたら」と話す。

 写真集「箱根の風趣」(50ページ、縦28センチ幅22センチ)は、世界の王室専門誌「ポアン・ド・ヴュ・ジャポン」で2020年4月号から続く連載から約40枚を厳選して制作。約10年前から撮影した、月光に照らされた富士山の姿や、赤色が映える箱根神社に舞い散る白粉雪、陰影から炎が上がる仙石原すすき草原の山焼き、趣ある森林の中のお玉ケ池といった作品を並べた。

 写真集は2千円(税込)で、同館ミュージアムショップや公式オンラインショップなどで販売中。問い合わせは同館電話0460(82)2717。

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