オラクル・レッドブル・レーシングが2022年型F1マシン『RB18』を初公開。エンジンカウルにHRCのロゴ

 現地時間2月9日(水)、オラクル・レッドブル・レーシングは2022年シーズンのF1を戦う新マシン『RB18』を発表した。新たなタイトルスポンサーにアメリカのIT企業オラクル・クラウド・インフラストラクチャーを迎えたレッドブルは、2022年もマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスの2名を起用してシーズンに挑む。

 2021年のレッドブルは、フェルスタッペンと、アレクサンダー・アルボンに代わって新たに加入したペレスのふたりを擁して王者メルセデスとの戦いに臨んだ。フェルスタッペンは開幕戦からポールポジションを獲得し、ルイス・ハミルトンと優勝争いを繰り広げた。

 フェルスタッペンとハミルトンはシーズンを通して何度か接触し、両者リタイアとなったレースもあった。接戦の戦いを繰り広げた両者は最終的に獲得ポイントが同点の状態で第22戦アブダビGPを迎え、フェルスタッペンが最終周にトップの座を奪い自身初となるチャンピオンに輝いた。

 一方のペレスは、第6戦アゼルバイジャンGPで移籍後の初優勝を記録した。安定して入賞を続け、アブダビGPではハミルトンを抑えるなど、ペレスはチームやフェルスタッペンのタイトル争いに大きく貢献する走りを披露。フェルスタッペンも、ペレスの貢献がなければタイトル獲得はなかったと感謝の言葉を述べている。2022年は、チャンピオン争いに挑戦できると自信を持っているとのことだ。

 レッドブルは、2019年から2021年までホンダのパワーユニット(PU)を使用してきた。しかしホンダが2021年限りでF1活動を終了したため、2022年からはレッドブルがホンダからPUを含む知的財産を引き継ぎ、新設した『レッドブル・パワートレインズ』で製造などを行う。なおホンダに関しては、レース活動を担うホンダ・レーシング(HRC)がPUの製造、組立の支援、サーキット及び日本におけるレース運営のサポートを行うことが明らかになっている。

 今回発表されたRB18は、例年通りネイビーをベースにしたカラーリングだ。サイドポッドには新たにタイトルスポンサーに就任したオラクル・クラウド・インフラストラクチャーのロゴが描かれている。また、前年のRB16Bには、リヤウイングをはじめマシン各所にホンダの『H』マークやロゴなどが入っていたが、RB18ではエンジンカウルにHRCのロゴが描かれることになった。

 2021年はドライバーズ選手権を制したものの、コンストラクターズ選手権のチャンピオンには手が届かなかったレッドブル。2022年は新しい技術規則が導入されるため、勢力図は一変するだろうと予想されているが、新時代を迎えるF1でのレッドブルの戦いに期待したい。

レッドブル・レーシングの2022年型マシン『RB18』
レッドブル・レーシングの2022年型マシン『RB18』発表会
レッドブル・レーシングの2022年型マシン『RB18』のリヤウイング

© 株式会社三栄