栃木県内新たに854人感染 クラスター3件 感染鈍化傾向も重症者増

新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 栃木県と宇都宮市は9日、新たに計854人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。医療機関などで計3件のクラスター(感染者集団)が確認された。県内の累計感染者数は3万1593人となった。

 新規感染者は10歳未満~90代の男女で、468人の感染経路が分かっていない。検査なしで医師が陽性判断する「みなし陽性」は53人だった。

 クラスターは野木町内の医療機関で職員と患者計15人、日光市内の保育施設で職員と園児計11人、佐野市内の高齢者施設で職員と利用者計8人の感染がそれぞれ確認された。

 新規感染者数は依然高止まりしているが、8日時点では直近1週間(2~8日)の感染者は前週1週間(1月26日~2月1日)を下回っており、感染の鈍化傾向が見られる。一方で重症者は徐々に増え計6人となった。入院者241人、宿泊療養者299人、自宅療養者(療養先調整中含む)7068人。

 9日の市町別感染者数 宇都宮市225人、栃木市117人、小山市92人、那須塩原市69人、足利市56人、佐野市46人、大田原市30人、下野市29人、鹿沼市27人、上三川町、高根沢町各22人、日光市21人、さくら市16人、真岡市13人、那須町11人、壬生町、野木町各10人、矢板市8人、那須烏山市6人、那珂川町4人、塩谷町2人、益子町、市貝町各1人、県外16人

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