オペラやバレエ、市民劇、落語など多彩なジャンルのアーティストが出演する「川崎・しんゆり芸術祭(アルテリッカしんゆり)2022」(同実行委員会主催)が4月17日~5月15日、川崎市麻生区の新百合ケ丘駅周辺で開かれる。映画「ゴジラ」(1954年)の劇中に使用された全ての音楽を披露するコンサートやオペラなど31演目41公演を行う予定。
新百合ケ丘春の風物詩で14回目。今年は藤原歌劇団のオペラ「イル・カンピエッロ」(4月22、23、24日)で開幕する。ベネチアの広場が舞台の、アットホームな雰囲気の作品で、国内の上演機会は少ないとされる。
芸術祭初の試みで、目玉の「ゴジラ」シネマコンサート(5月3日)は、映像に合わせて作曲家伊福部昭氏が手掛けた全曲を、まな弟子・和田薫さんの指揮で昭和音楽大のオーケストラと合唱団が演奏する。
4日に川崎市内で会見した実行委副委員長で「ゴジラ」シリーズを製作した日本映画大学理事長の富山省吾さんは、「川崎は『シン・ゴジラ』でゴジラが上陸したゆかりの地。コロナという大敵が現れ、2年間苦労したが、ゴジラでコロナをはらいたい。シネマコンサートでしか味わえない、発見と興奮と感動がある」と力を込めた。