メーカー純正! 車中泊におすすめのクルマ3選│高い信頼性と品質が大きな魅力の日産車3台を紹介

昨今、人気のキャンプ・アウトドア。それに伴い車中泊ができるクルマにも注目が集まっている。今回は、身近なクルマでも車中泊ができ、メーカー純正という高い信頼性と品質が大きな魅力の3台を紹介する。

日産 NV200バネット オーテック「マルチベッド」

仕事からレジャーまでさまざまな使い方が可能な「キャラバン マルチベッド」

日産 キャラバン

日産の関連会社でカスタムモデルや福祉車両などを製造するオーテックジャパンでは、近年人気が高まっている車中泊需要に応える3種類の「マルチベッド」を設定している。

1台目に紹介するのは、1BOXバンのキャラバンに設定された「キャラバン マルチベッド」。

キャラバン「マルチベッド」は、荷室スペースに左右跳ね上げ式のベッドシステムと硬質のフロアパネルを装備。車内での快適な休憩や宿泊のための機能を有しながら、積載性も兼ね備えたモデルだ。

キャラバン マルチベッド

ベッドは荷室全面にわたって展開できるほか、左右に独立させた状態で使用できる。シーンに合わせて使い分けることができるため、仕事からレジャーまでさまざまな使い方が可能だ。

オプションのテーブルと組あわせ、ベッドをベンチとして使用すれば、休憩時のダイニングとして、また、テレワークの仕事部屋としても使用可能となる。価格(税込/以下同)は340万3400円から。

ポップな2トーンなど、豊富なカラーバリエーションを設定する「NV200バネット マルチベッド」

NV200バネット マルチベッド

次に紹介するのは「NV200バネット マルチベッド」だ。

NV200バネット マルチベッドは、ワゴン2列シート仕様をベースとし、2列目シートを前に倒すことで、縦1720mm、横幅1270mmのベッドが出現。

ベッドの天板は左右に跳ね上げて固定することができ、ベッドとして使用しない場合はベースであるNV200バネットの広いラゲッジスペースが使用できる。また、右側だけで独立して使うことができ、オプションのテーブルを設置すれば、簡易的なダイニングやワークスペースなど、発想次第でさまざまな使い方ができるのも大きな魅力だ。

また、ボディカラーには2パターンの専用2トーンを含む計6種類を設定。その場合、外装に合わせたカラーとフロアパネルの色も選択可能となっている。価格は264万4600円から。

大人2人が横になるには十分な広さを確保「セレナ マルチベッド」

セレナ マルチベッド

最後に紹介するのは「セレナ マルチベッド」。

セレナ マルチベッドは、「XV」、「ハイウェイスターV」、「e-POWER XV」、「e-POWER ハイウェイスターV」グレードをベースに、従来の3列目にあたるスペースに専用のパイプフレームを設置。

前方に倒した2列目シートの上に専用のパイプを通し、防水性のある素材を採用したベッドボードをおくことで、完全フラットなベッドスペースを作り出すことができる。

このためセレナ マルチベッドには3列目シートは備わらず、乗車定員は5名(e-POWER XV、e-POWER ハイウェイスターVは4名)となる。

3列目シートを取り払った車内、ベッドスペースは長さ215センチ、幅131センチの広さがあり、大人2人が横になるには十分な広さを確保している。

ベッドを使わないときは、ラゲッジスペースにマットを折り畳むことができ、2段のラゲッジルームを作り出すことが可能。2段になったラゲッジルームは、ガラスハッチから荷物を出し入れするのにちょうど良い高さで、買い物や狭いところでの荷物の出し入れにも便利だ。価格は323万1800円から。

キャラバン マルチベッド

これまでレジャーユースを目的と考えれらがちだったキャンピングカーだが、コロナ禍によるテレワークや在宅ワークの普及により、新たなワークスペースとしても需要が高まっている。また、災害時の一時的な避難場所としても見直され、昨今のキャンプブームと相まって、寝泊りができるキャンピングカーは大人気。

ただ、シャワーやダイネットと呼ばれるキッチンスペースを備える、豪華で本格的なキャンピングカーは価格も高額で、タイプによっては普段使いがしにくい車種もある。

その点、オーテックがリリースする「マルチベッド」は、ベッドだけに割り切ることで価格を抑え、さらに、ベッドを使用しない時には通常の車と同じように使用可能。これから気軽にキャンプ・アウトドアや車中泊などを始めたいと思っている方は、メーカー純正という高い信頼性と品質が大きな魅力の「マルチベッド」を検討してみるのもありかもしれない。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

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