『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』24歳、気鋭の著者がチェーンストアの謎から日本の都市の現在を描き出す!

私たちの生活に欠かせないチェーンストア。 それらは都市を均質にし、 街の歴史を壊すとして批判を受けてきた。 だが、 チェーンは本当に都市を壊したのだろうか。 その謎を解き明かすべく、 若き「街歩き」ライター谷頭和希はディスカウントストア、 ドン・キホーテを巡った。 そうして見えてきたのは、 日本の都市の「いま」と未来の可能性だった。 新しいチェーンストア都市論がここに誕生。

【 推薦コメント】

■石田英敬 氏(東京大学名誉教授)

ドンキめぐりはクセになる、 読み出したら止まらない、 ドンペン探偵が読み解くチェーンストア記号論。

■宮沢章夫 氏(作家・早稲田大学教授)

まず「肯定する」という態度がここにはある。 正直、 ドンキが渋谷にできたとき、 80年代の渋谷を知る者は苦い気持ちを味わった。 世代的にそんなことなど関係ない著者はドンキを中心にロードサイドやショッピングモールを肯定する。 そしてその「肯定」が、 いま私たちを取り巻く資本の構造への、 見事な批評になっている。

谷頭和希 (たにがしら・かずき)

ライター。 1997年生まれ。 早稲田大学文化構想学部卒業後、 早稲田大学教育学術院国語教育専攻に在籍。 「デイリーポータル」、 「オモコロ」、 「サンポー」などのウェブメディアにチェーンストア、 テーマパーク、 都市についての原稿を執筆。 批評観光誌「LOCUST」編集部所属。 2017年から2018年に「ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾 第三期」に参加し宇川直宏賞を受賞。 本作が初の著書。 写真提供/Rodrigo Reyes Marinアフロ

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