【新型コロナ】飲み薬「モルヌピラビル」、神奈川・藤沢市がタクシー配送料負担

藤沢市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り藤沢市は10日、薬剤師が抗ウイルス薬「モルヌピラビル」を自宅療養者へ配送する際に利用するタクシーの料金を負担すると発表した。神奈川県内初の取り組みという。

 抗ウイルス薬は発症から5日以内の投与が必要で、薬剤師の移動手段を拡充することで、早期投与の環境を確保する。この薬を取り扱う市内の県登録薬局に対し、14日からタクシーの利用申請書を送付。希望する薬局へ順次、タクシー利用券を送る。市内で療養する患者への投薬が対象。

 モルヌピラビルは抗ウイルスの飲み薬として昨年12月24日に特例承認。新型コロナの感染者で重症化リスク因子があり、医師が投与が必要と判断した患者に処方される。

 市地域医療推進課は「新型コロナ感染症の飲み薬の早期投与の基盤を構築し、重症化を防ぎ、市民の安心を高める」としている。

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