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新型コロナウイルス禍の中、長崎県特産の高級かんきつ類「せとか」の需要拡大を図るため、県は10日、消費者の反応や売れ行きを調べる実証実験を県内のスーパーや青果店など32店で始めた。
県農産加工流通課によると、南島原市や西海市などで生産され、糖度が高く酸味は少ない。果汁が多くとろりとした食感が特徴。2020年産の出荷量は県内全体で約158トン。首都圏など県外向けが多く、1玉3千円以上で販売されることもあるという。
長崎市茂里町のTSUTAYAみらい長崎ココウォーク店は特設売り場を設け、1玉648円から1490円で販売。同店の担当者は「多くの世代が訪れる施設なので、長崎を盛り上げる機会をつくりたい」と話した。同店は書籍以外にそのぎ茶など県内特産品を販売するコーナーを設けている。
県内の各売り場では購入者にQRコード付きのカードを配り、購入目的などを尋ねるアンケートを実施。抽選で県産フルーツの詰め合わせを贈る。実証実験は16日まで続け、調査結果を今後の販売戦略に生かす。