韓国紙「対中国二千年の従属が韓国には深く刻印」「日本への気合の1/10でも見せ、筋肉自慢中国に堂々と...」

中国が韓国に威圧的になるのには理由があるとする指摘が韓国紙から出ている。

朝鮮日報は11日、ユン・ピョンジュン韓神大名誉教授のコラム『中国、その永遠なる桎梏』を掲載した。

ユン教授は、北京冬季五輪をめぐる中国の「横暴」を取り上げ、「スポーツ民族主義で中華帝国を誇示して習近平主席の永久執権を固めようとする無理筋が《中国夢》の実体を暴露する」とし、「北京五輪は中国が最強覇権国になったとき、朝鮮半島にどんなことが起こるかを予め見せるリトマス試験紙だ」と指摘する。

その上で、19世紀末の朝鮮と中国の関係を取り上げ、当時の朝鮮が米国に全権公使を送る際に、駐在国(米国)で信任状を渡す際に清国公使の案内のもとに行い、常に清国公使より低い席に座り、重要事案は清国公使と協議して指示に従っていたとされる「另約三端」について言及した。

李氏朝鮮最後の王・高宗/韓国国立古宮博物館

ユン教授は、「韓国指導層の心深くに刻印された中国に対する小国意識と辺境意識は変わらなかった」とし、文在寅大統領が2017年に北京大学で演説した際に「中国が率いる東洋文明が西洋文明より先に進み、中国は世界で最も発展した国だった」「中国は高い山峰のような大国」などと称賛したり、「小さな国の韓国が《中国夢》を共にする」と述べたりしたことを挙げ、「文大統領の発言は、大韓民国の国格を決定的に毀損した」「中国が私たちを軽視するのにはすべて理由がある」と批判した。

続けて、文在寅政権が中国に約束した「3不」(サード追加配置禁止、米国ミサイル防衛体制(MD)編入不参加、韓・米・日軍事同盟の非推進)は今日の「另約三端」だとし、「大韓民国の安保主権を放棄した外交惨事だった」「中国の天子に捧げる領邦の忠誠の誓いだったという事実が衝撃的だ」と吐露している。

ユン教授は、「今、私たちにとって重要なのは、朝鮮半島の対中国2000年の従属歴史の桎梏(しっこく)を断ち切って立つことだ」とし、「中国との経済的相互利益関係はできるだけ活かすとしても、内政干渉と主権侵害にはきっちりと対立しなければならない」「私たちが日本に誇示する気合の10分の1でも中国に見せることができてこそ韓国は真の主権国家だ」と主張した。

その上で、韓国が「中国の《筋肉自慢》にはない自由と人権、豊かさと文化力のアンサンブルが作った先進国が大韓民国だ」とし、「自分を尊重する国だけが他人に尊重されるというのが歴史の鉄則だ」「堂々とせよ」伝えている。

この記事をみた韓国のネットユーザーからは、

「中国は大韓民国を属国扱いするが、米国と伝統的な友好国は大韓民国を同伴者と思う!中国に近い国の中に先進国はなく、言論や出版、集会や結社の自由が保障された国もない!!」

「88(ソウル)オリンピックのとき中国は大した国じゃなかった。すべては経済力が優先なのだ…」

「文在寅は失策が多いが、その中で最大のものの一つはまさに対中国外交惨事だ。自尊心のない大統領選んで屈従の国となった。今からでも主権国家の地位をすぐに立てなければならない」

「政権交代して自由とプライドを守ろう」

「筆者の《対中国2000年従属歴史云々》は失望だ。これは領土と記録を歪曲させた歴史教育の産物と見られる。対中国従属歴史は李氏朝鮮500年だけだ。高麗(モンゴル従属100年を除く)以前の私たちはずっと自主独立の皇帝国として存続してきた」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。

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