MLBの“両リーグDH”導入に現役投手から賛否の声 「悲しい日」「確実に良くなる」

打席に立つメッツのトレバー・ウィリアムズ【写真:Getty Images】

ナ・リーグにもDH導入を検討、選手会側と合意すれば今シーズンから正式に採用に

メジャーリーグは今季からナ・リーグでもDH制を導入することが濃厚となっている。MLB機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは10日(日本時間11日)に“両リーグDH”を選手会側に提案するとの合意を明かしたが、現役投手たちからは賛否の声が上がっているようだ。

二刀流で昨季MVPに輝いたエンゼルスの大谷翔平投手は別物だが、今シーズンは投手が打席に立つ機会がなくなる可能性が出てきた。今後は選手会側との合意、労使協定締結をもって正式にナ・リーグへのDH導入が確定する。

これを受け、現役投手からは様々な意見が飛び交った。米メディア「NBCスポーツ」は「笑えるビデオで両リーグDH制を嘆く」との見出しで、メッツのトレバー・ウィリアムズ投手が自身のSNSで公開した動画に注目した。

ウィリアムズは「投手たちのバッティング1882-2019、2021 安らかに眠れ」とコメントを添え、自身の打撃をつないだハイライト動画を公開。冒頭には黒い背景に「悲しい日」と描かれており、DH制の導入にショックを受けているようだ。

一方では賛成の意見もあった。カブスのマーカス・ストローマン投手は自身のツイッターで「両リーグDH。最高だね!」とコメント。通算89打数9安打で本塁打もマークしているがファンから「もう打ちたくないの?」と質問されると「まったく(打ちたくない)。HRは1本あったし、二塁打や単打もあった、盗塁も1つ決めた。自分の打撃成績には大満足。MLBは両リーグDH制を採用したほうが確実に良くなる」と歓迎ムードのようだ。

メジャーリーグで正式に両リーグDH制が採用されれば、日本のプロ野球界にも変化が現れるかもしれない。ナ・リーグの野手にとってはポジションが一つ増えることになるが、投手が打席に入る機会が見れなくなるのは寂しくなるかもしれない。(Full-Count編集部)

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