屈強なメルセデス・ベンツのキャンピングカー、乗り込めばスイートルーム!? ハイマーの最高級モーターホームで地の果てまで旅しよう【ジャパンキャンピングカーショー2022】

『ジャパンキャンピングカーショー2022』では、国内外から大小さまざまなキャンピングカーが一堂に会する。中でも手が届きにくいハイエンドモデルは、ふだん見る機会も少ないことから、会場では大きな注目を浴びる。ドイツの「ハイマー」もそのひとつだ。

【ジャパンキャンピングカーショー2022】 [Photo:和田 清志]

キャンピングカーの名門! ドイツの「ハイマー」がJCCS2022会場に展示された

ドイツのキャンピングカーメーカー「HYMER(ハイマー)」の代理店であるHYMER Japanは、ジャパンキャンピングカーショー2022(JCCS2022)会場にハイマーが誇るモーターホームや、キャンピングトレーラーの「エリバ ツーリング」シリーズを展示した。

高級モーターホームで知られるハイマーは、1957年にドイツ南部のバートヴァルトゼーで創業。1971年には、メルセデス・ベンツにオリジナル車体を架装したフルコンバージョンモデルを発表した。

現在でも、メルセデス・ベンツ スプリンターやフィアット デュカトをベースにしたモーターホームの「ハイマー」シリーズや、各種キャンピングトレーラーを展開する「エリバ」シリーズをラインナップする。

「ML-T580 4WD」は、「メルセデス・ベンツ スプリンター」の4WDモデルをベースにした高級モーターホーム

4台が持ち込まれたモーターホームのうち、特別なコーナーに置かれていたうちの1台が、メルセデス・ベンツ スプリンターのキャブコンバージョンモデル「ML-T580 4WD」(参考出品)だ。

ML-Tシリーズは、欧州製のモーターホームとしてはやや細めな約2.2mの全幅と、全長約6.9mのボディサイズにより、取り回し性に優れる。

しっかりしたツインベッドが並ぶ寝室はまるでスイートルーム

室内に入れば、ハイマーのキャンピングカーらしい、内装の仕立てや高級感に圧倒される。

それでいて、キャンピングカーとしての使いやすさも考え抜かれているのは、長い歴史を持つハイマーならではである。

快適なリビングはエキストラベッドにも早変わりする

タフな足回りを誇る4WDモデルのリフトアップスタイルがカッコ良過ぎる

ML-Tシリーズには、通常のFRモデルと、4WDモデルの2種類がラインナップされる。会場には後者が展示されており、リフトアップされた迫力ある姿がタフな走りを予感させる。

高級で上質な室内にいながら、過酷な道を走破できるという稀有な存在ともいえるキャンピングカーだ。

運転席・助手席シートが180度回転することで、リビングのようにゆったりと過ごすことが出来る,左はシンクやガスコンロ、レンジや冷蔵庫が揃い、右扉奥にはシャワー兼トイレ、そして大きなベッドルームが備わる
運転席・助手席シートが180度回転することで、リビングのようにゆったりと過ごすことが出来る,左はシンクやガスコンロ、レンジや冷蔵庫が揃い、右扉奥にはシャワー兼トイレ、そして大きなベッドルームが備わる

ベースのスプリンター419CDIに搭載されるエンジンは、190psを発生する3リッターディーゼルで、トランスミッションは7速ATを備える。ソーラーパネルや32インチモニター、レザーシートなどは標準装備。

乗車定員4名・就寝定員は3名で、参考価格は2255万円(税込)。ハイマー ML-T 4WDなら、地の果てまでも快適に旅が続けられそうだ。

[筆者:遠藤 イヅル/撮影:和田 清志]

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