実力派俳優 ロマンティック・コメディに気乗りせず「興味が沸かない、どうしても」

俳優キリアン・マーフィー(45)が、ロマンティック・コメディに出演することに「どうしても」乗り気ではないと明かしている。キリアンは、演劇、テレビ、映画などの自身の出演作がより「厄介」で「不快」なテーマを探求することを好むという。

エスクァイア誌にキリアンはこう語る。

「メランコリックなもの、曖昧なもの、より侵犯的なものに興味があるんだ。それが僕にとってのドラマだ。そこにこそ、真のものが掘り起こされる。ロマンティック・コメディには興味が沸かない。どうしても。偉大な映画や文学、戯曲といったすべてに興味を持っているから。面白くないというわけでもない。劇作家のサミュエル・ベケットは面白いし、エンダ(ウォルシュ)はとても面白い。でも、難しくて不快な場所に入り込むことの方に、凄く刺激を受けるんだ」

クリストファー・ノーラン監督による「原爆の父」と呼ばれた物理学者ロバート・オッペンハイマーの伝記映画「オッペンハイマー」のタイトルロールを引き受けるにあたりキリアンは、「確かに計り知れなくて恐ろしいと感じるけど、簡単だと思ったら興味をもてないよね。緊張や不安はあるけど、『僕は25年間、この仕事を続けてきて、前にもやったことがある。だから、とにかく続けよう』って気になるんだ」と明かす。

妻でアーティストのイヴォンヌ・マクギネス、16歳と14歳の子供達とダブリンに住むキリアンは、軽いプロジェクトには参加する一方、テレビ出演などのショービジネスでの活動については、「そういうことに興味はないんだ。いつも仕事だけに興味がある。役者以外のことは苦手なんだ。個性的であることは苦手だ。レッドカーペットに出るのも苦手。トークショーに出るのも苦手。それに付随するすべてのことが苦手なんだ」と語っている。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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