太田光 ウクライナ危機に関して、日本だとロシアに対して「恐怖を煽る報道が多い」

13日放送の『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)で、お笑いコン・爆笑問題の太田光が、ウクライナ危機に関して持論を語った。

番組では、「ニュースサンジャポ+PLUS」のコーナーで、ウクライナの北方の隣国ベラルーシで同国と合同の大規模軍事訓練を始めたロシアの話題について扱った。

ウクライナ周辺で軍事的な圧力を強めるロシアだが、こうした行動に出る背景には、東西冷戦崩壊に伴うワルシャワ条約機構の解体以降、旧東側陣営だった国がNATO(北大西洋条約機構)に加盟したり、西側寄りの体制を取ることに対しての懸念があると、TBSラジオニュースデスクの柴田秀一氏は解説する。

ロシアにとって、ウクライナは安全保障上西側の影響下に置かれると絶対に困る地域であり柴田氏は「プーチン大統領がこれ以上絶対許せないのがウクライナであると」と話す。

この件に関して太田は「これ、どうしても日本で報道みてると、やっぱり西側の理屈で、あの~ロシアが、非常に、横暴に戦争始めようとしているみたいな恐怖を煽る報道が多いけど」と、ひとつの側面での報道しかないと話し、「まあ色々歴史を考えれば、プーチンの警戒感というかその、脅威に思っている気持ちも、それはそうだろうって気がしちゃうから難しいですね」と、ロシアがこうした行動に出るのも理由もわかる気がすると語った。

またウクライナ東部に住む人々には、親ロシア派と呼ばれるロシア系ウクライナ人なども多く、複雑に問題が絡み合っているということで、太田は「そういう意味でいうと、陸続きの国同士の問題というのは、日本から見てると理解するのがなかなか難しい」と話したのだった。

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