BUSOUとDrago CORSEがコラボ! 柳田真孝&井出有治のコンビでニッサンGT-RをGT300に投入

 2月14日、2022年からスーパーGT参戦を表明した株式会社クレアーレのブランド『BUSOU』が、GT300クラスに道上龍率いるDrago CORSEとコラボレーションし、『BUSOU Drago CORSE』として参戦すると発表した。車両はニッサンGT-RニスモGT3で、柳田真孝と井出有治というベテランコンビがドライブする。

 純国産、開発から製造のすべてを日本国内で行うなど、“ジャパンデザイン”をコンセプトに、日産車のエアロパーツを中心に手がけてきたBUSOUは、かつてインパルに携わっていた金子哲也COOが、「ひとりで立ち上げた」ブランド。そのクオリティの高さから取扱店が1000店を超え、急速な勢いで知名度を高め、モータースポーツ進出を目指していた。

 そんなBUSOUは1月14日、東京オートサロンの会場で“Zの柳田”の異名をとる柳田春人が立ち上げ、柳田真孝と二代に渡ってフェアレディZを手がけるセントラル20とのコラボレーションを発表したが、その場でスーパーGT GT300クラス参戦を表明した。

 オートサロンのときには「これ以上は言えません」と体制についての明言は避けられたが、2月14日、ついにその陣容が明らかにされた。GT300は参戦のハードルが高く、その体制はコラボレーションになると推測されていたが、道上が率いるDrago CORSEとコラボレーションし、『BUSOU Drago CORSE』が立ち上げられることになった。

 道上は2018年、自チームであるDrago CORSEを率い2018年にスーパーGTに復帰。これまで一貫してNSX GT3を走らせてきたが、2022年からはニッサンGT-RニスモGT3を走らせるチームの監督に就任する。ファンにとっては非常に新鮮だろう。タイヤはGT-Rの実績も多いダンロップだ。

 そして、記念すべきBUSOU参戦初年度のステアリングを握るのは、GT500、GT300でそれぞれ二度ずつのチャンピオンの経験をもち、市販車でもBUSOUとのコラボレーションを発表した柳田、そして金子COOとは長年の関係がある井出というコンビだ。井出は2018年にEIcars BENTLEYをドライブして以来のGT300復帰となる。また、柳田と井出が組むのは、2001年にユニシアジェックスシルビアをドライブして以来、なんと21年ぶりとなる。

「たくさんの方の力を借りてここまで来ることができましたことへ感謝しきれません。私がBUSOUを立ち上げた時からやると決めていたことがレース活動です。スーパーGTにはたくさんのチームがある中で、BUSOU Drago CORSEが皆様の印象に残り、熱い応援してもらえるようなチームになるよう仲間のみんなと頑張っていきたいと思っております。2022年シーズンの我々をぜひ注目して頂けますよう、お願い致します」と金子総監督。

 また柳田は「この新しいチーム体制のなか、ドライバーとして走れることをとてもうれしく思います。ひさびさのニッサン車での参戦や2001年以来のコンビを組むことになる井出選手と早く実戦のレースをするのが楽しみです。個々が持っているたくさんのレース経験を活かし、常の目標は高く持って、チーム全員で力を合わせて頑張ります。たくさんの応援をよろしくお願い致します」と語れば、井出は「このたびBUSOU Drago CORSEよりスーパーGT GT300クラスに参戦することになりました。長い付き合いでもある金子哲也総監督の思い描く“新しい挑戦”、『BUSOU MOTOR SPORT PROJECT』はとてもエキサイティングでそのサポートもさせてもらっています」とコメントした。

「そのプロジェクトの最初となるスーパーGT参戦で、道上龍氏が監督として指揮することはとても頼りになる存在であり、必ず良いチームになると信じています。そして、チームメイトとなる柳田真孝選手とは2001年以来21年ぶりのコンビとなります。その時の“忘れ物”であるシリーズチャンピオンを目指してチーム一丸となり頑張ります。どうか応援のほどよろしくお願い致します」

 そして道上監督は、「今シーズンBUSOU Drago CORSEの監督を務めさせていただくことになりました。ここに至るまで、BUSOU金子代表には熱意あるお誘いをいただき、大変感謝しています」と語った。

「GT-Rでレースを戦うことはDrago CORSEにとって新しいチャレンジとなります。素晴らしいドライバーふたりとともにどんなシーズンとなるのか、とてもワクワクしています。モータースポーツ界がさらに盛り上がり、発展していくように、精一杯戦います。皆さま、熱い応援をよろしくお願いいたします」

 車両メンテナンスは、Drago CORSEのメンテナンスを担ってきた4MINUTESが手がけ、伊与木仁チーフエンジニアが就く。

「長年業界で培ったノウハウを持つ金子哲也と長年のレース経験を持つ道上龍がタッグを組み、数々の実績を持つふたりのドライバーを迎え、立ち上げ初年度より勝負ができる環境を整え挑む所存です」というBUSOU Drago CORSEは、2022年の注目チームのひとつなのは間違いないだろう。

BUSOU Drago CORSE 2022年スーパーGT GT300クラス参戦体制

チーム名:BUSOU Drago CORSE
マシン名:BUSOU raffinee GT-R
タイヤ:ダンロップ
チーム総監督:金子哲也
チーム監督:道上龍
ドライバー:柳田真孝/井出有治
チーフエンジニア:伊与木仁
マシンメンテナンス:4MINUTES

2021年までNSX GT3をドライブしてきた道上龍が監督を務める
東京オートサロンでのコラボレーションを発表時のBUSOUの金子哲也COO、セントラル20柳田春人代表、柳田真孝、そして特別ゲストの松田次生と井出有治
BUSOU MOTOR SPORT PROJECTのロゴ

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