滝藤賢一が「家電侍」で主演! 前代未聞の家電SF時代劇、8年前から役づくり!?

3月26日に開局するBS松竹東急では、4月2日から滝藤賢一主演の連続ドラマ「家電侍」(土曜午後11:00)がスタート。江戸時代の長屋に暮らす貧乏浪人のもとに、ひょんなことから現代の最新家電が届くようになったことからさまざまな事件が巻き起こるコメディーで、史上初の家電SF時代劇となる。

時代劇✕家電という珍妙な組み合わせを生み出したのは「バイプレイヤーズ」シリーズや「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」などで知られる濱谷晃一氏。「俺のダンディズム」「コタキ兄弟と四苦八苦」に続いて、滝藤と三度目のタッグを組む。また、監督を務めるのは、バラエティー番組の演出家として名をはせながら「ワーキング・デッド~働くゾンビたち~」「LOVE理論」(すべてテレビ東京系)といった斬新なドラマ作品も手掛ける西古屋竜太氏。最新家電を初めて見た江戸時代の人々が何を思うのか? 本作は、家電の便利さに慣れ過ぎた現代人の心に突き刺さるヒューマンドラマでもある。

貧乏長屋で妻と息子と暮らす兼梨四十郎(滝藤)が、ふと訪れた神社でタブレット端末を発見する。すると、訳も分からぬまま現代の最新家電が届くようになり、長屋での暮らしは激変。四十郎は、家電の登場によって初めて、妻の偉大さに気付き、次第に心に変化が訪れることに。そして、物語の終盤では、四十郎の身にとんでもない事態が起きる――。

「俺のダンディズム」の撮影現場で、すでに本作の構想を聞かされていたという滝藤。「まさかそんなぶっ飛んだ話が実現する日が来るとは…感無量です! しかし、いつまで経っても台本が届かない…おい! 8年もあったろ! どんだけ練りに練ってるんだ!ということで、8年間役作りしていたので準備万端で臨みました」と驚きつつも、意気込み十分。

撮影の雰囲気については「俳優人生26年、数々の修羅場をくぐってきたと自負する滝藤ですが、最も過酷な21日間でした。連日雪が降る寒さと凍ったおにぎり、膨大なセリフ、底なし沼のように終わらないシーン数の多さに撮影1日目で心が折れました。野生のイノシシが10頭くらい、撮影現場をものすごい勢いで駆け抜ける現場でした」と苦労をしたようだが、「しかし、誰一人体調を崩さない屈強なチーム。スタッフ、キャストの皆さまの笑顔と頑張りのおかげで最後まで無事乗り切りました」と感謝。

そして、作品の見どころに関しては、「家電がいかに多くの人々を幸せにしているか。そのありがたさを今回あらためて感じました。 今となっては当たり前のようにある家電。しかし、家電がなかったら…。家電によってより深まる家族愛。自分の考え方一つでささいなことも幸せに感じることができるかもしれない。小さな幸せを一つ一つ拾っていき、自分の人生を豊かにしていく。そんなドラマだと思っております」と伝えつつ、「ポップでキュートなファンタジーSFコメディドラマになっております! “家族たるもの支え合って生きていかねばならぬ”。劇中の四十郎の言葉です。今の世の中にこそ強く感じずにはいられません」と語っている。

また、西古屋監督は「300年前の江戸時代に存在しない“現代の最新家電”を目の当たりにした滝藤さん演じる貧乏侍・四十郎のリアクション芸。想像の斜め上を行く多彩かつインパクト抜群のお芝居は必見です。本番中、音を出してはいけないのですが、人間ってこんな顔ができるんだ…何度も声を出して笑ってしまいました」と、滝藤の熱演を報告している。

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