こんにちは!アウトドア系YouTuber、SLOWCAMPです!今回ご紹介するのは、レトロなおじさんのパッケージが印象的な「使い捨てない」カイロです。ずーっと欲しくてどうしようか悩んでいましたが、ついに『ハクキンカイロ』を購入したのでその使い方や魅力についてお伝えします!
100年の歴史あるエコカイロに世界が注目!『ハクキンカイロ』とは?
ハクキンカイロは、「since1923 」の記載の通り、大阪で誕生してもうすぐ100年を迎える歴史ある製品。
近年、「使い捨てない」エコなカイロとして最注目され、キャンパーのみならず世界各国が熱い視線を注いでいます。
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この昭和レトロなパッケージデザインに懐古する方もいれば、逆に新鮮に感じる方もいるのではないでしょうか。
『ハクキンカイロ』の商品情報
ハクキンカイロSTANDARD
- 価格:4,378円(公式サイト定価)
- サイズ:68×101×15mm
- 重量:77g(本体のみ)
- 材質:カイロ本体/真鍮、火口/プラチナ・ガラス繊維、中綿/脱脂綿
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Amazonでも楽天でも、送料込みで最安値3,500前後で販売されています。
フリース素材の保温袋やキャップが付属
日本メーカーなので、説明書はしっかりとしたものが入っています。
また、フリース素材の保温袋や燃料注入時に使用するキャップも付属しています。
鏡面仕上げで軽量な造り
本体には、孔雀(PEACOCK)にかたどられた通気口があります。
光の反射で少し黒っぽく見えますが、鏡代わりになる鏡面仕上げです。
横から見ると薄っぺらく、重量は77gと超軽量!
火口にはプラチナ触媒を使用
灰色の綿の部分が、暖かさを持続させてくれるプラチナ触媒です。
プラチナ触媒を取り外すと、脱脂綿が見えます。
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プラチナ触媒を使用した燃料式カイロは他メーカーからも販売されていますが、ハクキンカイロと同じように暖まるかといえばそうではなく、保温時間が短かったり、臭いが発生したりします。
24時間の保温性は、100年もの間カイロを作り続けてきたハクキンカイロだからこそ為せる技。
100年前からほぼ変わらぬ姿で、今も尚愛され続けているのは高い信頼性の賜物ですね。
燃料はエビスベンジンorNTベンジン
燃料にはベンジンを使用します。
メーカー推奨燃料
- エビスベンジン
- NTベンジン
他社製のベンジンも使用できますが、触媒の劣化、温度の上がりすぎ、持続時間の減少、臭いなどの不具合を生じる恐れがあるため、推奨品が指定されています。
『ハクキンカイロ』の下準備! 燃料を注入しよう
それでは、燃料を入れていきましょう!
カップ2杯のベンジン(24時間分)を注入可能!
付属のカップを使って、使用する時間に適した量のベンジンを計量します。
カップ側面には目盛りが付いていて、下から1本目が約6時間、2本目が約12時間の目安です。最大カップ2杯まで入れることができ、最長24時間保温可能です。
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1泊のキャンプであれば、カップ2杯を注入しておくと調度良いですね!
火口を外してカップを挿し込み、ベンジンを注入します。この時ハクキンカイロが自立せず、両手が塞がってしまうのがちょっと不便です……。
身近なものでスタンドになるものがないかと探したところありました!
ポケットストーブです。
ポケットストーブの切り込みに、丁度良くハクキンカイロが挟まります。
エビスエンジンの出し方のポイント
今回購入したエビスベンジンはキャップ(蓋)の仕様に癖があるようです。
蓋を回転させて注ぎ口から注入しますが、回転させると1/3程度で引っかかりがあって、この状態だと注油口がほとんど開いておらず、ポタポタと垂れる程度しか出てきません。
もっとベンジンを出そうとボトルと押してしまうと、注ぎ口裏の空気穴からオイルが溢れてしまいます。
そこで、ベンジンをスムーズに出すコツをお伝えします!
引っかかる部分を通り越して、最初の位置から1周する位置まで回転させます。この状態だと容器を傾けるだけでベンジンが出てきます!
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回しすぎると蓋が外れてしまうので注意して下さい。
注ぎ終わったら、カップを90度回転させます。すると、ベンジンが自動的にカイロ本体に流れ込む仕組みです。
キャップを外したら、本体を逆さまにして、カイロ中央部を指で押し、余分なベンジンを押し出します。
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容量以上の燃料を入れていると、事故や故障の原因になるので必ず行いましょう!
『ハクキンカイロ』を温めてみよう!
火口を戻して、マッチやライターの火をプラチナ触媒に近付けて加熱します。
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プラチナ触媒に反応させるために火口を暖めるのが目的なので、実際に火を付ける訳ではありません。3〜5秒火を近付けて暖めるだけです!
プラチナ触媒が反応しているかどうかは、蓋を火口に当てて確認できます。
蓋に水蒸気が付くようなら反応していますが、まだ水蒸気が付いていなかったので、もう一度火で暖めました。
赤丸の部分に水蒸気が付いているのがわかりますか?反応が始まったようです!すぐに側面がじんわり暖かくなってきます。
使い捨てカイロの場合、振ったりもんだりして温まるまでに少し時間がかかりますが、ハクキンカイロは2〜3分で約40℃、最高60〜70℃まで到達します。
発熱量は使い捨てカイロの13倍、手で持てないほど発熱するので保温袋に入れます。
『ハクキンカイロ』のランニングコストは?『使い捨てカイロ』と比較
エコなハクキンカイロとはいえ、ランニングコストも気になるところ。使い捨てカイロと比較してみました!
ダイソーで6個入りの使い捨てカイロ110円が16時間持続/1個で1.15円/1時間。
エビスベンジンはカップ2杯(25ml)仕様で公称値24時間持続するとした場合、定価購入(980円)で2.02円/1時間、Amazon購入(658円)で1.37円/1時間。
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本体購入にかかる費用と、火口(消耗品)の交換費用は考慮していませんが、ベンジンを安く手に入れられれば、使い捨てカイロと忖度ない程度のコストで運用できます。
使い捨てカイロのメリット
毛頭、使い捨てカイロを否定するつもりはありません。
安価でどこでも手に入り、事前準備が不要。それに、足用や貼るタイプなどもあり、多くのメリットがあります。
『ハクキンカイロ』のメリット&デメリット
ハクキンカイロのメリットとデメリットを確認しましょう。
ハクキンカイロのメリット
- 反応開始後の立ち上がりが速い。
- 必要な量の燃料で持続時間を自分で調整できる。
- 何かを燃やしているわけではないので安全。
- 使い捨てないので余計なゴミが出ない。
ハクキンカイロのデメリット
- 反応が始まると燃料が切れるまでノンストップ(ジップロップに入れる方法あり)。
- 人によってはベンジンの匂いが気になる(人による)。
- 消耗品に注意(火口は800円程度)。
- 準備に多少手間がかかる(慣れれば1分程度)。
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メリット&デメリットをしっかりと理解した上で購入してくださいね!
手間も含めて愛される『ハクキンカイロ』で冬をぬくぬく乗り越えよう!
手間はかかれど、長時間安全にぬくもりを携帯できる『ハクキンカイロ』。
日常使いはもとより、冬キャンプにももってこい!
レトロなのにどこか新しい『ハクキンカイロ』をこの冬のお供にいかがでしょうか?
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