角田裕毅、AT03のシミュレーター走行に好感触「F2時代の経験を活かせる」と新18インチタイヤにも自信

 スクーデリア・アルファタウリは2月14日に2022年型マシン『AT03』を発表し、それに際して角田裕毅がアルファタウリ公式サイトのQ&Aのなかで新マシンのシミュレーター作業や18インチタイヤに言及した。

 2022年より新しい技術規則が施行されるため、F1の勢力図は一変すると見られている。またピレリタイヤも昨年までの13インチから18インチへと変わり、今年のF1はマシン、タイヤともに大きく変わることになる。

 角田はすでにシミュレーターでAT03を走らせたと明かし、テスト走行にいい感触を得たと語った。

「チームは風洞のシミュレーションデータの分析を進めているところです。まだすべてのスペックが手元にあるわけではないですが、昨シーズン終了後のアブダビテストでドライブしたマシンと似た感触でした」

「昨シーズンのマシンと比べるとダウンフォースが小さくなっていて、いくつかのコーナーでそれを感じることができました。シミュレーターテストは全体的に好印象でしたので、バルセロナでのシェイクダウンでコース上でのマシンの挙動をを確認したいです」

アルファタウリF1の2022年型マシン『AT03』

 FIA-F2ではすでに18インチタイヤを導入しており、角田は2020年にF2に参戦していた際に18インチタイヤを経験済みだ。F1とF2ではマシンに差はあるものの、角田はその経験を活かせると自信を持っている。

「マシンは全体的にかなりシャープになった印象で、挙動がよりシャープになりました。ロングスティントでは、18インチタイヤは13インチタイヤとは完全にフィーリングが違います。ですが、このフィーリングは経験済みです。僕がF2でレースをしていたときにタイヤが18インチに変更になり、フィーリングの違いを経験しています。(F1でも)似たような段階を踏むので、F2時代の経験を活かせると思います」

 最後に角田は2022年シーズンの目標について、次のように話した。

「ペースを上げ、ドライビングの一貫性を改善したいです。目標を達成するために何をするべきなのかはわかっています。昨年の終盤3、4戦のようなレースができればいいスタートを切れると思います。簡単にはいかないでしょうけれど、自信はあります」

「(日本GPを)とても楽しみにしています。鈴鹿でのレースは特別なものになるでしょう。日本のファンの前でF1マシンを走らせることが僕の長年の夢でしたし、いい結果を得られれば文句なしですね。ですが、今は全体的なパフォーマンスを昨年以上に高めることだけに集中しています。いい準備ができていると思っています」

アルファタウリF1の2022年型マシン『AT03』
角田裕毅(アルファタウリ)
角田裕毅(アルファタウリ)のヘルメット
角田裕毅(アルファタウリ)

© 株式会社三栄