【新型コロナ】オミクロン拡大、神奈川は鈍化か 新規感染は依然高水準も…知事「3週間で状況変えたい」

神奈川県庁

 新型コロナウイルス対策のまん延防止等重点措置が、神奈川県内で14日から延長期間に入った。感染状況は一時の急拡大に比べて鈍化の傾向が見られるものの、依然として新規感染者数の発表は高水準が続く。黒岩祐治知事は「この3週間で何とかして感染拡大の状況を変えたい」と訴える。

 オミクロン株の拡大を受けた同措置は、県内全市町村を対象に1月21日から2月13日までを期間として適用された。しかし、感染状況が改善しないことから、3月6日までの延長が決定。県は延長期間も県内全市町村を対象に、飲食店への営業時間短縮の要請などを続ける。感染対策の基準を満たした「マスク飲食実施店認証制度」の認証店での酒類の提供はこれまでより30分延長し、午後8時半まで認める。

 適用されてから約3週間になるが、「新規感染者数は高止まりしており、ピークアウトは見通せない」(県幹部)状況だ。休日など日ごとの検査体制に左右されにくい週別の感染者数の集計(13日時点)では、2月6日から12日までの直近1週間は5万5877人。前の週に比べて2486人増えた。

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