工事現場を彩る「カーミージー」の里浜風景 地元の子どもたちが巨大壁画

 【浦添】ゆがふホールディングス(HD)(名護市)が浦添市港川に建設中の複合施設「ゆがふBizタワー浦添港川」の足場シートに、港川の子どもたちが描いた巨大壁画が飾られ、工事現場を彩っている。巨大壁画はビルから望む自然豊かな浦添西海岸の里浜「カーミージー(亀瀬)」などが描かれており、道行く人の目を楽しませている。壁画は3月ごろまで設置予定となっている。

 巨大壁画は5.4メートル四方の絵が二つ連なっており、国道58号からも見ることができる。

 建設現場入り口付近の仮囲いにも、港川の子どもたちが手掛けた長さ約50メートルの壁画が設置されており、カラフルな現場となっている。

 巨大壁画はゆがふHDの依頼を受けて子どもたちが昨年末に描き上げた。銘苅全郎自治会長によると、地元の小学6年生と中学生5、6人で完成させた。銘苅会長は「完成したビルから見える里浜をイメージして描いた作品で、絵を通してカーミージーの自然を感じてほしい」と語った。

 ゆがふHDの担当者は「巨大壁画をきっかけに子どもたちに建設業に興味を持ってもらえればうれしい。ゆがふBizタワーの建設を通して地域とつながり、ゆくゆくはタワーを浦添のシンボルにしたい」と語った。

 (吉田健一)

© 株式会社琉球新報社