屋根にテントが載ったセレナが日産ディーラーで買える!?ミニバン系車中泊カー「P-SV」は気軽さが魅力【ジャパンキャンピングカーショー2022】

キャンピングカーのベース車種はさまざま。その多くはハイエースや軽バンだが、中にはミニバンをベースにしたモデルも存在する。しかもそれが日常での使い勝手に優れ、自動車メーカーのディーラーで購入できるとなれば、注目しないわけにはいかない!?

日産 セレナ ハイウェイスター 車中泊仕様「P-SV」[日産ピーズフィールドクラフト]【ジャパンキャンピングカーショー2022】 [Photo:和田 清志]

日産東京販売直営のRVプロショップ“日産ピーズフィールドクラフト”

キャンピングカーの多くは、キャンピングカービルダーが改造し、ビルダーから販売される。そのいずれもが高品質で、購入後も満足できるクルマばかりなのだが、もし自動車メーカーの新車ディーラーから新車のキャンピングカーが購入できたら…と思う人は多いのではないだろうか。

新車ディーラーで購入すればメーカーの保証も受けられ、整備点検の面でも安心できるため、心理的なメリットも大きい。

日産ピーズフィールドクラフトが製作したオリジナルキャンピングカー「G-LIB」

そんなユーザーにオススメしたいのが、日産東京販売直営のキャンピングカー&RVプロショップ「日産ピーズフィールドクラフト」だ。

日産車をベースにした、オリジナリティあふれるクルマを製作するキャンピングカー専門ディーラーとして1994年に設立。2022年で創業26年を迎えるという、歴史あるビルダーだ。

同社が作ったキャンピングカーは、ディーラー販売されるだけあって高品質。東京都世田谷区のショップから直に購入可能なのはもちろんのこと、全国の日産販売店ネットワークで購入できるのは嬉しいポイント。提携キャンピングカーショップでの購入も可能である。

人気のミニバン「セレナ」をベースにした「P-SV」

珍しい日産 セレナベースの車中泊カー「P-SV」

日産ピーズフィールドクラフトでは、現在「キャラバン」や「NV200バネット」をベースにした6モデルをラインナップする。今回のジャパンキャンピングカーショー2022会場には「NV350キャラバン」のキャンピングカー仕様や「セレナ」の車中泊仕様車が出展された。

ここで注目したいのは、他ではあまり見ることがない日産 セレナをベースにした車中泊カー「P-SV」だろう。

P-SVは、ポップアップルーフを搭載し「気軽に休めるライトなキャンピングカー」(車中泊カー)を目指したモデル。ちなみにP-SVは“ポップアップスリーピングバージョン”の略とのことだ。

セカンド・サードシートを倒した上に載せる「アンダーベッド」(オプション)。専用設計だからフルフラットで快適そのものだ

ポップアップルーフ内に2名が眠れるほか、シートをすべて倒した状態にオプションのアンダーベッドを敷くことで、2名が快適に就寝できるフラットな空間を作り出している。子供を連れての車中泊や、夫婦での温泉巡りなどを楽しむことができるのだ。

いつもはミニバン、ときどきキャンピングカーという気軽さがイイ

ポップアップテントはクローズ、ハーフオープン(メッシュ)、フルオープンと気候や使い方に応じた使い方が可能。レインカバーも用意し雨の車中泊も大丈夫だ

車内は、あえてキャンピングカーとしての改造は行っておらず、ミニバン本来の使い勝手の良さを残しているため「日常使用のミニバン、ときどきキャンピングカー(車中泊カー)」という、理想的な使い方を可能としている。

セレナ P-SVは、S-ハイブリッド(2WD/4WD)のほか、ストロングハイブリッドのe-POWER(2WD)の中から用途に応じて設定可能。ベースグレードは人気の「ハイウェイスター」シリーズも選ぶことが出来るのが嬉しい。

ポップアップルーフは閉じれば屋根と一体に見えるすっきりしたデザインだ, 後席自体はノーマルの3列シートのままだから日常使いが出来るのもうれしい
ポップアップルーフは閉じれば屋根と一体に見えるすっきりしたデザインだ, 後席自体はノーマルの3列シートのままだから日常使いが出来るのもうれしい

なお、日産ピーズフィールドクラフトのスタッフは、みなキャンピングカーの専門家とのこと。走行充電式サブバッテリーやソーラー充電システムといった電装系や、エンジン停止時にも暖房が使えるFFヒーターなどのキャンピングカー専門装備もオプションで選ぶことが出来るから、気軽に相談してみてはいかがだろうか。

[筆者:遠藤 イヅル/撮影:和田 清志]

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