【新型コロナ】保育所の濃厚接触者特定「柔軟な対応を」 厚労省、神奈川県に通知

神奈川県庁

 新型コロナウイルスの感染拡大で保育所の休園が相次いでいる問題で、厚生労働省は15日、保育所で感染者が出た場合の濃厚接触者の特定に関し「地域の実情に応じて柔軟に対応して差し支えない」との見解を盛り込んだ通知を出した。

 神奈川県は4日に開いた医療関係者らの専門家会議で、感染経路の多様化や子どもの重症化リスクが低いことなどを踏まえ「濃厚接触者を特定する意義は低くなっている」とし、社会機能を維持する観点から原則、休園を行わない方向性を示した。その上で、厚労省に対して休園につながる濃厚接触者の特定を必ずしも求めない取り扱いを要望していた。

 県は今回の厚労省の通知を受けて、専門家会議を開くなどして、保育所での濃厚接触者の特定に関する方針を再度協議し、市町村に示すことにしている。

© 株式会社神奈川新聞社