「遺体は山の中に遺棄」19歳少女殺害容疑の男供述 奈良・若草山から所持品発見

末海容疑者の逮捕について説明する仲川捜査1課長(右)=16日午前10時14分、京田辺市興戸・田辺署

 2016年に京都府井手町で当時19歳の少女が行方不明になる事案があり、京都府警捜査1課と田辺署は16日、殺人の疑いで、少女の交際相手だった会社員末海征河容疑者(25)=井手町=を逮捕した。府警は同日午前、田辺署に捜査本部を設置した。

 府警によると、末海容疑者は「交際していた女性を殺害したことに、間違いない。遺体は山の中に遺棄した」と供述し、容疑を認めているという。

 府警は末海容疑者の供述に基づき、15日夜から奈良県の若草山の山中を捜索しており、少女の所持品を発見した。若草山に遺体が遺棄されたとみて、捜索を続けている。

 末海容疑者の逮捕容疑は16年10月22日ごろ、井手町の屋外で、氏名不詳の人物を殺害した疑い。府警はこの人物が交際相手の少女とみている。

 捜査関係者によると、少女は16年10月22日に行方が分からなくなり、3日後に家族が府警に行方不明届を出した。その後も所在は分からないままになっていたという。

 府警が捜査を進めた結果、最近になって末海容疑者が何らかの事情を知っている疑いが浮上。15日から任意で事情を聴き、16日午前5時ごろ、殺人容疑で逮捕したという。

京都府警

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