OpenWork 転職活動経験者アンケート Z世代・ミレニアル世代 リアルな転職事情

20代が抱く転職不安は「転職先の社風」「新しい人間関係」が 「収入」よりも上位に

2022年2月16日
オープンワーク株式会社

OpenWork 転職活動経験者アンケート

Z世代・ミレニアル世代 リアルな転職事情 20代が抱く転職不安は、「転職先の社風」「新しい人間関係」が 「収入」よりも上位に 転職活動者の3割以上が違う業種への転職を検討

就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:大澤 陽樹)は、Z世代・ミレニアル世代のリアルな転職事情を可視化するために、転職市場の多くを占める24歳~34歳を対象に、転職活動経験者900名(※)へアンケート調査を実施しました。
(※)「転職活動を始めている方」・「転職が決まっている方」に該当した対象者

【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:調査会社パネルの「転職活動を始めている」「転職が決まっている」ユーザーを対象
■調査期間:2021年12月
■有効回答数:900名

調査結果サマリー

仕事・働き方の価値観は「安定した収入がある仕事に就きたい」が全年代で最多
転職のきっかけは「収入を増やしたい(41.1%)」。続いて「キャリアアップや将来につながる仕事がしたい(22.3%)」
転職活動経験者の3割以上が現職とは違う業種を検討
転職への不安は「転職時の条件(収入・職務内容)」がTOP。「転職後の職場環境(社風・風土・人間関係)」も上位へ

「安定した収入がある仕事に就きたい」が4割超えでTOP

「仕事」や「働き方」に関する価値観はどの年代層においても「安定した収入がある仕事に就きたい」が最も多い回答となっており、全体で42.6%。長く続く経済市場の低迷やコロナ禍などの影響により不安を抱える人が多い事がうかがえます。また、ワーク・ライフ・バランスやキャリア形成に次いで、副業に対する興味関心も高まっています。

Q. あなたの「仕事」や「働き方」に関する気持ち・考え・行動としてあてはまるものを以下の中からすべてお知らせください。(複数回答可)

現職への不満は「収入」。20代は「スキルアップ」、30代は「仕事の負荷」に不満

現職への不満として最も多かったのは収入に関する項目で、全年齢層でTOP、全体の4割弱を占めています。続く項目を見ていくと、「仕事の量・負荷が高い」「スキルアップ・成長を感じない」「やりがい・達成感がない」と感じている人が多くいらっしゃいました。20代の特徴は「スキルアップ」や「やりがい」「仕事の負荷」「業界・企業の将来性」に不満が高い傾向がありました。また、30代の特徴は「仕事の負荷」「評価・人事制度」「人間関係」への不満が、20代と比較して高い傾向がありました。

Q. 現在、あなたのお勤め先における待遇や環境、業務内容について何かご不満はありますか。以下の中からあてはまるものをお選びください。また、その中でも特に強く感じている不満を【最大3つまで】お選びください。

転職のきっかけは「収入」、次いで「キャリアアップ」と「人間関係」

収入きっかけで転職を検討する人が最も多く41.1%。20代と30代で比較すると、「やりたい事・実現したい事ができる環境で働きたい」や「仕事内容が自分に合わなくなった」が約5ポイントの差があり、変化が著しい20代が自身の変化に合わせて転職を検討始めていることが分かります。

Q. あなたが「転職を考え始めたきっかけや理由」としてあてはまるものをすべてお知らせください。

3割以上が現職とは違う職種への転職を検討。

希望職種は「事務職」「人事・総務・労務・法務」「企画・宣伝・広報・マーケティング」が人気

3割以上が転職先に現職とは異なる業種を検討していることが分かりました。特に若年層になるほどに高いスコアとなっています。また、希望職種は、「事務職」「人事・総務・労務・法務」「企画・宣伝・広報・マーケティング」に人気が集中しており、DX推進が進む中、求人の多い「IT関連」は次点となっています。

Q. 転職を希望する業種は、現在のお勤め先の業種と異なりますか。

Q. あなたが転職先として考えている職種にあてはまるものをすべてお選びください

転職における不安は「希望の仕事」「収入」のハード面と「人間関係」「社風」のソフト面

「希望にあった仕事が見つからないかもしれない」が転職検討時の懸念として最も多く、次いで全体では「収入」に対する不安が2位でした。一方で20代では、「社風や風土が合わないかもしれない」や「良い人間関係が築けるか不安」という項目が「収入」を上回り、転職後の活躍を重視する傾向が高まっていると言えそうです。

Q. 転職を考えるにあたって感じる懸念や不安として、あてはまるものをお選びください。

転職活動経験者が転職サイトに求める機能は「良くない企業の求人が載っていない」

転職サイトに求める機能として「良くない企業の求人が載っていない」が62.8%と最も多く、続いて「社員・元社員からの評価が高い求人が載っている」や「社員クチコミなど企業の実態が分かる情報」。企業発信ではなく、第三者がフラットに発信している情報を求める人が多くなっています。昨今、購買行動でクチコミや他者評価を参考にすることが当たり前になる中、転職においても企業発信の情報だけでなく、クチコミや第三者評価によって企業の実態を把握し、転職後にミスマッチなく活躍できる職場環境を探す人が増えている事が分かります。

Q. 転職サービスが持つ機能について、以下の中で、特に【欲しい/ないと困る機能】を最大3つまでお選びください。

【考察コメント】オープンワーク株式会社 代表取締役社長 大澤陽樹

昨今、長く続く経済低迷やコロナ禍による将来への不安が明らかになった調査結果と感じています。そのような社会環境の中、現職とは違う業種への転職検討をしている人が3割を超え、将来に対するキャリア形成やスキル取得を考慮されているのは最近の大きな流れではないでしょうか。
また、転職に対する不安は、転職後のミスマッチが高く出ている傾向にも着目しています。そのような傾向の中、転職サイトに求める機能も「社員や元社員からの評価が高い求人」「社員クチコミなど、企業の実態が分かる情報」などに注目が集まっています。これは、経済産業省の主導する人的資本経営の推進から、企業経営者だけでなく雇用者も、人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方へ取り組んでいる企業への転職希望が高まっていることが起因していると推察できます。企業経営者の方々とお話しした際にも、「完璧な会社など無いので、良いところ・悪いところを隠さず、改善のための取り組みを真摯に行うことで、優秀な人材が集まってくれるようになった」「社員や元社員のリアルな声を経営にも活かすためにクチコミを見ている」と仰ることが増えており、情報の透明化の重要度が高まっていることを日々感じるようになっています。転職活動をしている、する予定の方々も、企業名や年収、ポジションだけでなく、クチコミなどを活用することで企業の実態をより具体的にイメージすることで、ミスマッチのないご自身が活躍できる職場への転職が実現できる実現できるのではないでしょうか。

大澤陽樹 経歴:
東京大学大学院卒業後、リンクアンドモチベーション入社。中小ベンチャー企業向けの組織人事コンサルティング事業のマネジャーを経て、企画室室長に着任。新規事業の立ち上げや経営管理、人事を担当。2019年11月に当社取締役副社長に就任。2020年4月、当社代表取締役社長に就任。

OpenWorkについて】
OpenWork(オープンワーク)では、実際に働いた経験に基づく「社員・元社員の声」を共有しています。企業の社員・元社員から情報を収集しているWEBサイトとしては、国内最大規模のクチコミ数と評価スコア(1240万件超)が蓄積されており、会員数は約455万人(2022年1月時点)となっています。私たちは、企業の労働環境をよりオープンにしジョブマーケットの透明性を高めることで、健全な雇用環境の発展に貢献するとともに、企業と個人のより良いマッチングをサポートし、一人ひとりが自分らしく生きることを応援したいと考えています。

オープンワーク株式会社 会社概要】
商号: オープンワーク株式会社
代表者: 代表取締役 大澤 陽樹
所在地: 東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア39階
事業内容:就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム
「OpenWork(オープンワーク)」(https://www.vorkers.com/)の企画運営
資本金: 6億4934万円