バンコンや軽キャンにおすすめのモデル3選! 身近なモデルで車中泊を始めたい方に人気のモデルを紹介

昨今のキャンプ・アウトドア人気により、注目を集める車中泊。キャンピングカーはハードルが高く、まずは身近なモデルでバンコンや軽キャンをと検討している方も多いはず。今回はキャンピングカーのベース車両におすすめの商用バンを3台紹介する。

日産 新型NV200バネット[2021年7月13日(火)一部改良] [Photo:NISSAN]

バンコンの定番「トヨタ ハイエース」

標準ボディのトヨタ ハイエース

まず最初に紹介するのは、ワンボックスカーやミニバンをベースにした「バンコン」といえば真っ先にこの車種を思い浮かべる人が多いであろうトヨタの人気1BOXバン「ハイエース」。

単にハイエースと言っても、ロング(標準ボディとも呼ぶ)、ワイド、スーパーロングと、サイズの違いで3つのボディタイプがある。本格的なキャンピングカーはスーパーロングを用いられることが多いが、扱いやすい標準ボディをベースとしたモデルも存在する。

4ナンバー登録の標準ボディは、乗用車で言う5ナンバーサイズ。ボディサイズは全長4695mm×全幅1695mm×全高1980mmと意外にもコンパクトに収まる。

地上を占有する面積で考えると、トヨタ ヴォクシーなどの一般的なミニバンなどと全く変わりはないので、街中のコインパーキングも気兼ねなく止めることが可能だ。ただし立体駐車場などでは全高制限がある区画もあるので、旅先で買い物などする際には注意が必要。

ハイエース スーパーロンググランドキャビン

いっぽうワイドボディでハイルーフのスーパーロングは最大サイズのため、ゆとりの室内空間が自慢。ただし全長5380mm×全幅1880mm×全高2285mmと、かなりの大きさとなる。

全長、全幅、全高共にショッピングモールやコインパーキングの駐車場規格サイズを上回るため、場所によっては駐車を拒否されるケースもありこちらも注意が必要だ。

ハイエース専門のキャンピングカーショップも多く、各社とも非常に多くのラインナップを用意しており、じっくり比較検討したい。またハイエースはドレスアップ用のパーツも豊富なため、購入後も長く楽しめることだろう。

乗用ミニバン感覚で使える「日産 NV200バネット」

日産 NV200バネット

人気のハイエースだが、運転席の真下にエンジンとタイヤがあるキャブオーバー型の1BOXタイプのため、通常の乗用車とは若干走行感覚が異なる。慣れれば全く問題はないが、もう少し普通のミニバンのような感覚を求める層には、日産の商用バン「NV200バネット」がおすすめ。

車体の全長は4400mmと、ハイエース標準ボディよりもさらにコンパクト。同じ日産のミニバン「セレナ ハイウェイスター」が全長4770mmなので、それよりも370mmも短く狭い道での取り回しも抜群。

この手軽さが支持され、現在キャンピングカーのエントリーモデルとしての人気も上昇中。室内の広さはそこそこだが、キャンピングカーショップではそれを補うべくポップアップルーフを装着し、就寝定員を4名とするカスタマイズモデルも多い。

なおNV200バネットは中古車も数多く流通しており、そうした安いベース車両をもとに、自らの手でDIYで仕上げていくというのも楽しいだろう。

軽商用車ながら室内の広さが魅力の「スズキ エブリイ」

スズキ エブリイ

最後に紹介するのは、軽キャンピングカー(軽キャンパー)のベース車両として人気の高い「スズキ エブリイ」。

他メーカーにもOEM供給されており、日産では「NV100クリッパー」、マツダでは「スクラム」、三菱では「ミニキャブ」の名でそれぞれ売られている軽自動車の1BOXバンだ。

エブリイが選ばれる秘密は室内の広さ。

全国のキャンピングカービルダーがこのエブリイをベースに技を競い合っている。軽規格の限られた空間の中で、いかに効率よく家具やベッドをレイアウトするか、各社のアイディアを見比べてみるだけでも面白いだろう。各地で毎月のように開催されるキャンピングカーショーイベントなどで、ぜひチェックしてみて欲しい。

ここまで魅力的な3台のモデルを紹介してきた。キャンピングカーはハードルが高いのでなかなか手が出せないという方は、まずは身近なモデルでバンコンや軽キャンから気軽にキャンプ・アウトドアや車中泊などを始めてみるのはいかがだろうか。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

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