岩手県八幡平市で行われた第71回全国高校スキー大会(インターハイスキー)の男子回転で県勢24年ぶりの優勝を果たした野本和愛(かずちか)選手(関根学園3年、妙高高原中出身)が16日、妙高市役所を訪ね、川上晃教育長に報告した。
1回目に0秒04差でトップに立ち、2回目は「後ろも迫っていてミスはできないけど、攻めないと勝てない」と果敢に攻め、再びラップタイムをマークし、2位に0秒18差を付けた。
川上教育長は「すごい、よく頑張った」と手放しでたたえ、「妙高高原中時代の三井田(芳郎)校長先生が、野本君は性格が穏やかで学校生活でも落ち着いているが、ことスキー場でスキー板を履くと攻めるスキーをしていて、頼もしかったと話されていた。インターハイでも攻めた結果。その精神がつながって、生きている」と賛辞を送った。
今後は欧州に渡り、アルペン大国のチームと練習し、FIS(国際スキー連盟)レースを転戦するという。4月からは明治大に進学して競技を続ける意向で、「ストイックに、自分に厳しく取り組みたい」と表情を引き締めた。将来はワールドカップやオリンピックなど世界的に活躍する選手を目指す。
国体に出場する仲間には「関根学園から多くの選手が出るので、頑張ってほしい。応援している」と激励した。
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野本選手、男子回転1回目の動画
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野本選手、男子回転2回目の動画
(添付の動画は関根学園スキー部顧問、横山良教諭が撮影)