上瀬谷通信施設跡地(横浜市瀬谷・旭区)に整備を計画している新交通システム「上瀬谷ライン(仮称)」について、市は16日の市会建築・都市整備・道路委員会で、2027年に開催が予定されている国際園芸博覧会(花博)までの開業を断念する意向を示した。新交通システム計画自体は維持し、検討を続けるとしている。
山中竹春市長は昨年12月の市会で「(花博開催時に)新交通システムの活用は難しい」と答弁。代替となるシャトルバスの運行を検討するとしながらも、断念の意向は示していなかったが、同日開かれた市会常任委員会で、市上瀬谷整備・国際園芸博覧会推進室の曽我幸治室長が「新交通システムが(花博開催に)間に合わないという状況になった」と述べた。
22年度当初予算案には花博会場への輸送アクセス検討費として約5千万円を計上しており、相鉄線瀬谷駅近くにシャトルバスの発着場が設置可能かどうかなどを調べる方針。