日産自動車、EVユーザー向けに特典 SAに専用休憩ラウンジ 他社ユーザーも対象

海老名SAに開設された「グリーンラウンジ」と、日産EV「リーフ」

 日産自動車(横浜市西区)は17日、電気自動車(EV)の普及を目指す取り組み「グリーンパス」を、NEXCO中日本(愛知県)とともに開始する。EVユーザー向けに、休憩ラウンジの設置とクーポン券を配布。特別な空間や特典を提供することで、持続可能な社会の実現につなげる考えだ。3月16日まで。

 休憩ラウンジ「グリーンラウンジ」は、東名高速道路・海老名サービスエリア(SA)下りに設置。日産車以外のEVユーザーも対象としており、各メーカーの車両公式アプリを係員に提示すれば、施設を利用できる。ラウンジの内装や椅子の素材には段ボールを採用。期間終了後にはリサイクルされるという。

 利用者には、牛肉やトマト、リンゴなど、気候変動が悪化すると食べられなくなるかもしれない「絶滅危惧食材」を使った、ミシュラン一つ星シェフ監修のハンバーガーとドリンクを無料で提供。建物の電気は、日産EV「リーフ」から給電している。

 EVユーザー向けの「グリーンクーポン」は、同SA下り、東名高速道路・足柄SA(上り・下り)、圏央道・厚木パーキングエリア(内回り・外回り)の計5カ所にある21店舗で利用可能。対象店舗で各メーカー公式の車両連携アプリを提示すると、特典を受け取れる。

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