介護職員初任者研修 口加高福祉科1期生 16人に修了証明書

修了証明書を手に笑顔の口加高福祉科の1期生ら=南島原市、口加高

 長崎県南島原市口之津町の県立口加高(竹嶋潤一校長、281人)福祉科が授業のカリキュラムに盛り込んだ「介護職員初任者研修」の修了式が9日、同校であり、1期生の3年生16人が修了証明書を手にした。
 介護業務を行う上で最低限の知識・技術や、実践する際の考え方のプロセスを身につけるのが目的。2012年度までの名称は「訪問介護員養成研修(ホームヘルパー研修)」だった。
 研修は昨年4月にスタート。8カ月かけて、厚生労働省が定めた計130時間の講義や実習で専門知識や技術を学び、修了試験で全員が合格した。今後、実務者研修に進んだり、介護福祉士の資格を取得したりするなどキャリアアップにつながる。
 修了式で竹嶋校長は「1期生として、自分たちの道を切り開き、後輩へ道しるべを示してくれた。自信と誇りを持って未来へ進んでください」とエール。井上友貴さん(18)は「一緒に学んできた仲間や先生、見守ってくれた家族がいてくれたおかげ。心から感謝したい。卒業後は介護福祉士として就職し一社会人となる。責任感を持ち、利用者一人一人が満足できる支援を提供していきたい」と笑顔で話した。

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