まん延防止の延長を要請 和歌山県、飲食店の時短継続

和歌山県庁

 和歌山県の仁坂吉伸知事は17日、臨時の記者会見を開き、27日に期限を迎える新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」について、政府に延長を要請したと発表した。政府が決定し、期間を公表する。県は飲食店への時短要請など措置の内容はこれまでと同様にしたいという。

 仁坂知事は「27日で終わりというのはちょっと難しいかなと思っている。感染者はちょっと少なくなったが、そんなに減らない。油断はできない」と理由を述べた。さらに「(新型コロナ以外の)一般の救急搬送も多い時期。そんなに多くない集中治療室が新型コロナ患者で埋まってしまえば、他の病気の人を救えないことにもなる」と一般医療への影響も危惧した。

 「第6波」(1月4日から)の感染者は、2月16日時点で1万3373人。まん延防止措置が適用された5日以降だけでも5527人に上り、クラスターも連日発表されている。

 病床620床の使用率は60%台を推移。うち重症病床26床の使用率は11日に42.3%まで上がったが、減少傾向に転じ、16日時点では30.8%となっている。

 宿泊施設や自宅での療養者数についても11日の4006人以降、減少傾向にあり、16日は3205人となっている。感染者の入院率は「第5波」までは100%だったが、2月以降、10%前後を推移し、16日は10.7%となっている。

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