田辺市街地も雪で真っ白 強い寒気、交通へ影響も

家々の屋根に雪が積もり、一面真っ白の田辺市街地(17日午前6時45分ごろ、和歌山県田辺市南新万で)

 近畿の上空に強い寒気が流れ込んだため、17日は和歌山県紀南地方の平野部でも雪が降り積もった。JR紀勢線では列車の運休や遅れが出たほか、道路ではスリップ事故も発生。交通への影響が大きかった。

 和歌山地方気象台によると、17日午前10時10分現在の紀南地方の最低気温は、龍神(田辺市)が氷点下4.0度で最も低く、栗栖川(田辺市)氷点下2.7度、南紀白浜(白浜町)氷点下0.5度、西川(古座川町)氷点下2.8度、潮岬(串本町)0.7度、新宮(新宮市)1.0度だった。潮岬は今季最低だった。

 田辺市の市街地も朝、雪景色となった。雪を載せた車が行き交い、橋の上や坂などでは慎重に走る車もあった。

 小学校などでは雪遊びをする子どもたちの姿が見られた。上富田町の市ノ瀬小学校では、全学年が朝の会をグラウンドでの雪遊びの時間に変更。雪合戦をしたり雪だるまを作ったりして楽しんだ。全校で雪遊びをするのは約6年ぶりという。

 地方気象台によると、17日午前までが寒気のピークで、18日は寒気が緩むと予報している。

久しぶりの積雪で雪玉を作って喜ぶ子どもたち(17日午前8時ごろ、和歌山県上富田町市ノ瀬で)

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