富士スピードウェイで7台が参加しGT500車両のメーカーテストがスタート。精力的に周回こなす

 2月17日から、静岡県の富士スピードウェイでスーパーGT GT500クラスに参戦する7台の車両が集まり、TCD主催のメーカーテストがスタートした。トヨタGRスープラ勢が6台全車参加し、ニッサンZ GT500はKONDO RACINGの24号車のみが参加。午前、午後ともに全車が精力的に周回を重ねた。

 2022年の開幕に向け、テストが本格化しているスーパーGT GT500クラス。鈴鹿やもてぎなど、さまざまな場所でメーカーがテストを行っているが、2月17日から6台のトヨタGRスープラ、1台のニッサンZ GT500が参加したメーカーテストが始まった。複数メーカーが参加してのテストは鈴鹿、岡山に続くものとなった。

 今回参加したのは、トヨタGRスープラが6台全車。GRスープラ勢はTGR TEAM WedsSport BANDOHの19号車が鈴鹿で最初のテストを行い、ブリヂストンを履く他の車両は岡山でテストを行ってきたが、今回初めて6台が顔を揃えた。岡山ではTGR TEAM au TOM’Sの36号車、TGR TEAM KeePer TOM’Sの37号車、TGR TEAM ENEOS ROOKIEの14号車に新しい空力パーツが装着されたが、今回はTGR TEAM WedsSport BANDOHの19号車にも新パーツが装着された。

 一方、ニッサンZ GT500はKONDO RACINGの24号車が富士でテストに参加した。他のZ GT500の3台は直前までツインリンクもてぎでテストを行っており、今回は同じくヨコハマを履く19号車とともにZ GT500は1台のみでの参加となった。これまでZ GT500はカーボン地にダズル迷彩が施された状態で走行していたが、今回24号車は半分ほどカラーリングが施されており、Z GT500のレースデビューへの雰囲気を感じさせるものとなった。

 冷たい風が吹くものの晴天に恵まれた2月17日にスタートしたテストは、10時に走行がスタートし、12時まで午前の走行が行われた。気温が低いせいか、時折TGRコーナーでコースアウトやスピンがあったが、クラッシュなどはなく、赤旗中断はないままセッションを終えた。

 多いチームでは61周を走った午前の走行では、TGR TEAM au TOM’Sの36号車が1分26秒546を記録。TGR TEAM SARDの39号車が1分26秒935で2番手に、TGR TEAM KeePer TOM’Sの37号車が1分26秒965で3番手につけた。この3台が26秒台を記録している。

 午後は変則的で、13時からヨコハマを履くTGR TEAM WedsSport BANDOHの19号車、KONDO RACINGの24号車のみが走行を開始。14時から他の5台が走行を開始し、16時までセッションが行われた。午前同様に赤旗中断がないまま精力的にテストがこなされ、5台が26秒台に。TGR TEAM ENEOS ROOKIEの14号車が1分26秒662でトップタイム、TGR TEAM WedsSport BANDOHの19号車が1分26秒757で2番手、TGR TEAM SARDの39号車が1分26秒848で3番手につけた。

TGR TEAM ZENT CERUMOの38号車GRスープラ
TGR TEAM au TOM’Sの36号車GRスープラ
TGR TEAM SARDの39号車GRスープラ
KONDO RACINGの24号車ニッサンZ GT500
TGR TEAM ZENT CERUMOの38号車GRスープラ
TGR TEAM KeePer TOM’Sの37号車GRスープラ
TGR TEAM SARDの39号車GRスープラ
TGR TEAM WedsSport BANDOHの19号車GRスープラ
TGR TEAM ENEOS ROOKIEの14号車GRスープラ
TGR TEAM ENEOS ROOKIEの14号車GRスープラ
TGR TEAM KeePer TOM’Sの37号車GRスープラ
TGR TEAM au TOM’Sの36号車GRスープラ

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